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介護の基礎知識

介護施設で使えるおたより例文集|季節の挨拶からお礼まで

  • 公開日:2025年05月27日
  • 更新日:2025年05月27日

介護施設からの「おたより」は、ご利用者様のご家族との信頼関係を築くための大切な手段です。季節ごとの行事の様子や、日々の取り組み、感染症対策のお知らせなど、おたよりを通じて施設の様子を分かりやすく伝えることが、ご家族の安心につながります。本記事では、すぐに使えるおたよりの文例を【季節のおたより】【行事のお礼】【お願い・お知らせ】などのシーン別にご紹介。初めておたよりを担当する方や、施設の日々の発信にお役立てください。

介護施設のおたよりの重要性

介護施設のおたより(ニュースレター・通信)は、利用者のご家族との「信頼関係を築く」ための大切なコミュニケーションツールです。以下のような点で非常に重要な役割を果たします。

利用者の様子を伝える「安心感」の提供

ご家族にとって、離れて暮らす高齢者がどのように過ごしているのかは常に気になるものです。おたよりでは、季節の行事や日々のレクリエーション、食事風景などを写真とともに紹介することで、「元気に生活している」という安心感を届けることができます。

施設への信頼を高める

感染症対策や介護の質の向上に関する取り組み、職員の研修状況なども紹介することで、施設の信頼性や透明性が高まります。おたよりには職員の紹介や、スタッフの思い、ひとことメッセージなども掲載されることがあります。こうした人となりが見える情報は、親近感や信頼感につながり、苦情やトラブルの未然防止にも役立ちます。

事業所の考えや方針を伝える手段としての役割

おたよりは、施設がどのような理念を持ち、どのようなケアを目指しているのかをご家族に伝えるツールでもあります。介護施設の運営方針や、日々の取り組み、介護に対する姿勢などを定期的に発信したり、職員がどのような思いで働いているか、施設でどのような改善活動をしているかなど、現場の声を届けることで、介護の方針をご家族に理解してもらいやすくなります。介護の方針の違いによるクレームを防ぎ、信頼関係を高めます。

利用者と家族の会話のきっかけとしての役割

おたよりに掲載されている施設内でのイベントや利用者の様子、季節の行事や日々のちょっとした出来事などは、ご家族との会話の糸口になります。離れて暮らす家族にとっては、日々の様子を知る貴重な情報源でもあり、「〇〇のイベントは楽しかった?」などの会話が生まれるきっかけとなります。

季節のおたよりの例文

1月~12月までの季節のおたよりの例文をご紹介します。

【1月】おたよりの例文

新年あけましておめでとうございます。
旧年中は温かいご支援とご協力を賜り、誠にありがとうございました。本年も、ご利用者様お一人おひとりが笑顔で安心して過ごせるよう、職員一同心を込めて努めてまいります。

年明け最初の行事として、お正月会を開催し、書き初めや福笑い、かるた遊びなど、日本の伝統的なお正月遊びを楽しみました。書き初めでは、「元気」「笑顔」「健康第一」など、それぞれの願いが込められた素敵な作品が並びました。

また、季節の味を楽しんでいただこうと、おせち料理もご用意しました。皆様懐かしそうに召し上がりながら、昔のお正月の思い出を語ってくださいました。

健康面では、インフルエンザ予防のための手洗い・うがい・換気を徹底し、引き続き感染症対策に努めております。

レクリエーションでは、干支の「辰(たつ)」をモチーフにした折り紙制作に取り組み、色とりどりの作品が完成しました。完成した作品は、玄関やフロアに飾り、訪れる皆様の目を楽しませてくれています。

本年も、ご利用者様とご家族の皆様にとって、穏やかで笑顔あふれる一年となりますよう、職員一同努めてまいります。引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。

【2月】おたよりの例文

暦の上では春を迎えましたが、まだまだ寒さの厳しい日が続いております。皆様いかがお過ごしでしょうか。
今月は、節分の豆まきイベントを行いました。「鬼は外!福は内!」と元気な掛け声とともに、皆様笑顔で楽しんでおられました。
また、バレンタインデーに合わせて、職員手作りのチョコレート風おやつを提供しました。「こんなに可愛いおやつ、食べるのがもったいないわ」「甘すぎなくて、ちょうどいい味ね」などの声があがり、見た目にも味にもご満足いただけた様子でした。中には、「昔は手作りのチョコを孫にあげてたのよ」と懐かしそうにお話しくださる方もおられ、バレンタインをきっかけに思い出話に花が咲く、和やかな時間となりました。

体調管理については、引き続き感染症対策を徹底しながら、加湿器の使用や定期的な換気を心がけています。

日頃より多大なるご支援をいただき、職員一同、心より感謝申し上げます。まだまだ寒い日が続きますが、皆様があたたかく、心豊かに過ごしていただけるよう職員一同努めてまいります。
どうぞ引き続きよろしくお願いいたします。

【3月】おたよりの例文

春の訪れが少しずつ感じられる今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。日中はぽかぽかとした陽射しが差し込む日も増え、施設内にもやわらかな春の気配が漂っています。

今月は、ひな祭りをテーマにした行事を行いました。施設のロビーには職員と利用者様が一緒に飾ったひな壇が登場し、色とりどりの折り紙や手作りのお内裏様とお雛様が、春らしい雰囲気を演出しています。ひなあられや甘酒もご用意し、季節の味わいを楽しんでいただきました。

また、気候の良い日には中庭で日光浴をしたり、梅の花を見に近くの公園まで短いお散歩に出かけたりと、少しずつ外の空気にも触れています。まだ寒暖差が激しい日もありますので、体調には十分に配慮しながら活動を進めております。

レクリエーションでは、春の訪れをテーマにした俳句を詠み、施設内のホワイトボードに掲示させていただきました。また、園芸活動では、チューリップの球根をプランターに植えて毎朝皆様で水やりを行い、楽しみながら育てています。

これからも、季節を感じながら笑顔で過ごしていただけるよう、心を込めたケアを提供してまいります。どうぞ引き続き、ご支援・ご協力のほどよろしくお願いいたします。

【4月】おたよりの例文

春の訪れとともに、施設の周りにも色とりどりの花が咲き始め、心も晴れやかになる季節となりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。季節の変わり目で体調を崩しやすい時期でもありますので、引き続き体調管理に十分配慮しながら、安心してお過ごしいただけるよう職員一同努めております。

今月は、お花見レクリエーションを行いました。満開の桜を眺めながら、屋内では桜にちなんだおやつを楽しみ、春の歌を一緒に口ずさむなど、季節感を味わえるひとときをお過ごしいただきました。「昔、家族と見た桜がきれいだったのよ」など、懐かしい思い出話に花が咲く場面も多く見られました。

また、春の制作活動として、チューリップや菜の花などをモチーフにした貼り絵や塗り絵に取り組みました。個性あふれる色使いと丁寧な手仕事が光る作品ばかりで、施設内が春らしい明るい雰囲気に包まれています。

健康面では、引き続き感染症予防対策として、手洗い・うがい・換気の徹底とともに、こまめな水分補給や適度な運動も意識した取り組みを行っております。

職員一同、ご利用者様にとって笑顔と安心があふれる毎日となるよう、真心を込めたケアに努めてまいります。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

【5月】おたよりの例文

新緑が目にまぶしく、さわやかな風が心地よい季節となりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。施設周辺でもツツジやハナミズキが咲き、春から初夏への移ろいを感じる今日この頃です。

今月は、「こどもの日」にちなみ、皆様と一緒に鯉のぼりや兜の折り紙制作を行いました。「昔は息子のために、大きな鯉のぼりを庭に揚げたのよ」と懐かしそうに語る方や、「新聞紙でよく兜を作ったなあ」と笑いながら話してくださる方もいらっしゃいました。完成した作品は、食堂やフロアに飾り、訪れるご家族や職員の目も楽しませてくれました。

また、晴れた日には、施設の中庭や近隣の公園まで短いお散歩に出かけました。歩きながら「この花はなんだっけ?」「ツツジじゃない?」と自然と会話が生まれ、終始和やかな時間が流れていました。

気温差の激しいこの時期は、衣服の調整やこまめな水分補給注意して、感染症対策に加えて、熱中症予防にも取り組んでまいります。

皆様のご協力のもと、日々のケアが支えられております。
ご家族の皆様には改めて感謝申し上げます。これから迎える夏に向けて、皆様が健やかにお過ごしいただけるよう、職員一同、心を込めたケアを続けてまいります。

【6月】おたよりの例文

梅雨に入り、しとしとと降る雨とともに、紫陽花が色鮮やかに咲き誇る季節となりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。雨音に耳を傾けながら、ゆったりとした時間が流れるこの時期も、皆様と一緒に穏やかに過ごしています。

今月は、施設内で紫陽花の貼り絵に取り組みました。小さく切った色とりどりの折り紙を一枚一枚丁寧に貼り合わせていく作業は、集中力が求められますが、「きれいに咲かせたいねぇ」「この色をここにすると華やかになるよ」と、皆様と相談しながら進めていく姿が印象的でした。完成した作品は、まるで本物の紫陽花のように鮮やかで、施設内を華やかに彩っています。

また、雨の日が多くなり外出が難しい中でも、室内でのレクリエーションを充実させています。今月は「昭和歌謡の歌当てクイズ」や「指体操」「紙芝居」などを行い、皆様の笑い声と歌声が響く時間となりました。「懐かしいね」「若いころによく歌ったのよ」と自然と口ずさむ姿に、こちらも温かな気持ちになりました。

湿度が高く、体調を崩しやすい時期でもありますので、食事・睡眠・水分補給を大切に、快適にお過ごしいただけるよう、これからも細やかなサポートを心がけてまいります。今後ともご家族の皆様の温かいご理解とご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。

【7月】おたよりの例文

蝉の声が聞こえはじめ、いよいよ夏の訪れを感じる季節となりました。日差しも強くなり、暑さが増してきましたが、皆様お元気でお過ごしでしょうか。施設では、熱中症対策を万全に、涼しく過ごせる環境づくりを心がけています。

今月は、七夕行事を開催しました。笹の葉に、利用者様一人ひとりが短冊を書き、飾ってくださいました。「家族が元気で健康で過ごせますように」「元気に笑って過ごせますように」など、それぞれの願いが込められた短冊に、読むこちらも胸が温かくなりました。飾り付けの際には、「昔、子どもが願いごとに“アイスが食べたい”って書いてたのよ」など、微笑ましいエピソードも飛び出しました。

七夕にちなんで、星型のゼリーや冷たい和菓子のおやつもご用意し、「涼しくておいしいね」「きれいで食べるのがもったいないわ」と、笑顔があふれるティータイムとなりました。

また、暑い日が続く中でも、無理のない範囲で体を動かすレクリエーションを取り入れています。「風鈴作り」「うちわの色塗り」など、夏らしい創作活動では、「孫に見せたらびっくりするかな?」と完成した作品を大切そうに眺めるご様子が見られました。

これからますます暑くなりますが、皆様が快適に、そして笑顔で過ごせるよう、職員一同、引き続き真心を込めて支援してまいります。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

【8月】おたよりの例文

厳しい暑さが続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。立秋を迎えたとはいえ、まだまだ真夏日が続いております。施設では、エアコンや扇風機の使用、こまめな水分補給を促しながら、熱中症対策を徹底しております。

今月は、夏の風物詩を楽しんでいただこうと、「夏まつりレクリエーション」を開催いたしました。室内に屋台風のコーナーを設け、ヨーヨー釣りや輪投げ、スイカ割りゲームをお楽しみいただきました。「輪投げなんて久しぶりで、昔を思い出すねぇ」と笑いながら何度もチャレンジされる方や、「こういうのは孫とやると楽しいのよ」と目を細めて話す方の姿が見られました。

おやつには、かき氷や冷やし白玉ぜんざいなどをご用意し、「冷たくておいしい」と皆様に大変喜ばれました。「頭がキーンとするね」と皆様で笑いあう様子も見られました。

また、日中は暑くても、夕暮れ時には涼しい風が感じられることもあり、夕涼みがてらの中庭散歩も実施しました。風鈴の音を聞きながら、「この時間は気持ちがいいね」とほっと一息つく時間となりました。

引き続き、暑さに負けず、元気に過ごしていただけるようサポートしてまいります。今後ともご家族の皆様の温かいご理解とご協力を賜りますよう、どうぞお願い申し上げます。

【9月】おたよりの例文

朝夕に少しずつ涼しさが感じられるようになり、秋の気配が漂い始めました。皆様いかがお過ごしでしょうか。季節の変わり目は体調を崩しやすいため、引き続き体調管理に気を配りながら過ごしてまいります。

今月は、「敬老の日の会」を開催しました。ご利用者様一人ひとりに、感謝のメッセージと手作りの表彰状をお渡しすると、「まあ、こんな立派なものを…ありがとう」と目を潤ませる方や、「もう照れるわね」と照れ笑いされる方もいらっしゃり、職員も思わず胸が熱くなりました。

会では、昔懐かしい童謡を歌ったり、昭和の名場面を振り返るクイズを行い、「この歌は私が若い頃に流行ったのよ」「あの頃は大変だったけど、楽しかったわね」と思い出話にも花が咲きました。

また、お月見飾りとして、月やうさぎをテーマにした切り絵や、手作りのお団子の飾りを制作し、フロアに飾っています。日が暮れるのも早くなり、「もう秋だね」「中秋の名月、昔は家族で見たのよ」と、しみじみ語る姿が印象的でした。

秋の訪れとともに、穏やかで心豊かな時間が流れるよう、これからも心を込めたケアを続けてまいります。今後ともご家族の皆様の温かいご理解とご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

【10月】おたよりの例文

秋も深まり、金木犀の甘い香りが風にのって届く季節となりました。皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。朝晩の冷え込みも感じられるようになり、衣替えの季節となりました。

今月は、「運動会レクリエーション」を開催し、紅白に分かれて玉入れや風船バレー、棒引きゲームなどを行いました。「昔は町内会で出たのよ」「今日はがんばっちゃうわよ!」と、皆様の意気込みが感じられ、職員も熱が入りました。応援の声や拍手が飛び交い、終始笑顔の絶えない一日となりました。

また、秋の味覚を楽しんでいただこうと、「さつまいも茶巾絞り」を皆様と一緒に手作りしました。「柔らかくてきれいに丸くなるね」「いい香り!」と、自分で作ったものを食べる楽しみを味わっていただけました。

施設内の壁面も、紅葉やどんぐりの飾りで秋らしく装飾され、皆様からも「きれいね」「秋が来たって感じるわ」とご好評をいただいています。

日頃より多大なるご支援をいただき、職員一同、心より感謝申し上げます。気温差の激しい季節ですので、引き続き体調管理に努めながら、元気に過ごしていただけるようサポートしてまいります。

【11月】おたよりの例文

澄みきった青空に紅葉が映える、美しい季節となりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。日ごとに寒さが増してきておりますので、温かい服装でお過ごしいただいております。

今月は、「紅葉ドライブレクリエーション」を実施しました。施設の車で近隣の公園や山沿いの道を巡り、車窓から色づく木々を眺めていただきました。「あの木は真っ赤だね」「家族で紅葉狩りに行ったことを思い出す」と、景色に感動されるご様子が印象的でした。

また、屋内では「文化祭展示会」として、ご利用者様が制作された絵手紙や折り紙、貼り絵などを展示しました。「これ、私が作ったのよ」「上手にできた」と作品の前で誇らしげに話される姿に、私たち職員も嬉しい気持ちでいっぱいになりました。

あたたかい飲み物が恋しくなる季節となり、今月からはお茶の時間にほうじ茶やゆず茶など、季節の飲み物も取り入れております。「香りがいいわね」「体が温まる」と好評です。

年末に向けて慌ただしくなってまいりますが、変わらぬ安心と笑顔を提供できるよう、職員一同努めてまいります。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

【12月】おたよりの例文

いよいよ年の瀬を迎え、冷たい風に冬の訪れを感じる季節となりました。皆様、お変わりありませんでしょうか。体調管理に一層配慮しながら、穏やかに年末を迎えられるよう努めております。

今月は、「クリスマス会」を開催しました。皆様と一緒にクリスマスツリーの飾り付けをしたり、サンタ帽をかぶって歌やビンゴ大会を楽しんだりと、心温まるイベントとなりました。特にビンゴ大会は盛り上がり、カードを片手に、皆様真剣な表情で数字に耳を傾け、「リーチ!」や「ビンゴ!」の声が上がる度に歓声が起こり、フロアが大きな拍手と笑顔に包まれました。

おやつには、いちごのショートケーキとホットココアをご用意し、「甘くて美味しい」と笑みがこぼれる姿が印象的でした。

また、皆様と共に「年賀状作り」にも取り組みました。「誰に出そうかしら」「字を書くのは久しぶり」と集中して取り組まれ、思いのこもったお便りが完成しました。

この一年、多くのご家族の皆様に支えていただきましたこと、職員一同、心より感謝申し上げます。

来たる年も、皆様にとって健やかで穏やかな一年となりますよう、心よりお祈り申し上げますとともに、引き続きあたたかなご支援を賜りますようお願い申し上げます。

行事のお礼の例文

夏祭りの開催報告とお礼の例文

先日は、当施設の夏祭りにご参加・ご協力いただき誠にありがとうございました。皆様のご協力のおかげで、今年も無事に開催することができ、ご利用者様に喜んでいただくことができました。

当日はヨーヨー釣りやかき氷、射的などの催しを行い、楽しそうな様子を見ることができ、職員一同嬉しく思っております。手作りのお神輿を皆様と一緒に担いだ際には、拍手と笑いが絶えず、大変盛り上がりました。

ご家族の皆様にもご参加いただき、心より感謝申し上げます。
当日の様子は写真に収めて、施設内の掲示板やおたよりでご紹介しています。ぜひご覧ください。

来年も皆様に楽しんでいただける行事を企画してまいりますので、今後ともご支援ご協力いただけますと幸いです。

敬老会の開催報告とお礼の例文

このたびの敬老会では、多くのご協力をいただきありがとうございました。

式典では、職員による歌の披露に加え、地域のボランティア団体による◯◯の演奏がありました。なじみのある曲が流れると、自然と手拍子が起こり、一緒に口ずさむ方もいらっしゃいました。
演奏が終わると、大きな拍手がわき起こり、「懐かしい曲に心が温まった」といった声も聞かれました。

また、日頃の感謝を込めて、ささやかながらお祝いの品をお渡しさせていただきました。ご長寿をお祝いする場にご家族の皆様の笑顔が加わり、心温まる会となりました。

今後も、皆様が健やかに楽しく過ごせるよう、職員一同努めてまいります。

施設からのお願い・お知らせのおたよりの例文

面会ルール変更のお知らせの例文

拝啓 厳寒の候、ご家族の皆様におかれましては益々ご健勝のこととお喜び申し上げます。

さて、現在、インフルエンザの流行が全国的に拡大している状況を受け、当施設ではご利用者様の安全を第一に考え、面会ルールを一部変更させていただくこととなりました。

【変更内容】
・面会可能日:〇〇曜日~〇〇曜日(〇〇時~〇〇時)
・面会時間:お一人様〇〇分まで
・事前予約制(〇日前までにお電話でご予約ください)
・発熱や咳、のどの痛み等、風邪症状のある方の面会はご遠慮ください
・面会時は必ずマスクの着用、手指消毒をお願いいたします

また、感染リスクを避けるため、オンライン面会についても引き続きご案内しております。詳細は職員までお気軽にお問い合わせください。

ご家族の皆様にはご不便をおかけいたしますが、利用者様の健康を守るため、何卒ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

敬具

〇〇施設 施設長 〇〇

持ち物に関するお願いの例文

拝啓 清秋の候、ご家族の皆様には日頃より当施設の運営にご協力をいただき、心より感謝申し上げます。

この度、施設内への持ち込み物品に関するルールを改めてご案内させていただきます。

ご利用者様の衣類や日用品の補充につきまして、ご家族様にご協力をお願いしております。
特に、これからの季節に必要な衣類(上着、下着、靴下など)をご確認いただき、不足がある場合はご準備をお願いいたします。
また、紛失防止のためすべての持ち物にはお名前の記入をお願いいたします。

ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

以上、何卒ご理解とご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

敬具

〇〇施設 施設長◯◯

冬場の感染症対策に関するお願いの例文

拝啓 師走の候、ご家族の皆様にはお変わりなくお過ごしのことと存じます。

寒さが厳しくなる季節を迎え、インフルエンザやノロウイルスなどの感染症が流行する時期となりました。

当施設では、手洗い・うがいの徹底、マスクの着用、室内の換気など、感染予防対策を強化しております。
ご家族様におかれましても、体調不良時の面会自粛やマスクの持参、感染症流行時の面会制限へのご理解など、ご協力をお願いいたします。

引き続き、利用者様の健康を守るため、職員一同努めてまいりますので、ご理解とご協力のほどよろしくお願いいたします。

敬具

〇〇施設 施設長〇〇

介護施設のおたより作成のポイント

わかりやすく、親しみやすい言葉で書く

難しい言葉や専門用語は避け、温かく丁寧な表現を心がけましょう。読み手が安心できるような語り口が大切です。ご家族には介護業界に詳しくない方も多いため、「伝わる言葉」で思いや状況を届けましょう。

プライバシーに配慮する

利用者様のお名前や顔写真など、個人を特定できる情報は原則掲載しないことが基本です。個別の活動内容も「〇〇様」ではなく、「ある利用者様」や「皆様で行ったレクリエーション」のように表現します。

季節感を取り入れる

冒頭の挨拶や話題には、季節の行事や風景を取り入れることで、親しみやすくなり、施設での生活の様子が想像しやすくなります。

日常の活動を具体的に紹介する

レクリエーションの様子、食事の工夫、作品作りなど、日常の取り組みやご様子を具体的に書くことで、ご家族が施設での生活をイメージしやすくなります。

ご家族との関係づくりを意識する

たとえば「この行事ではご家族の写真を掲示しました」「ご家族宛にお手紙を作成しました」など、会話のきっかけや参加意識が生まれる内容を盛り込むとよいでしょう。

写真やイラストで見やすく楽しく

行事の雰囲気が伝わる写真や、季節にちなんだイラストを取り入れると、視覚的にも楽しめるおたよりになります(※写真使用には同意を得るか、個人が特定できない形で掲載)。

ご家族へのお願いのおたよりでは、持ち物の名前を書く位置など、写真やイラストを使用することで伝わりやすくなります。認識違いのトラブルにならないためにも、視覚的に見やすいおたよりを心掛けましょう。

感謝の気持ちや施設の姿勢を伝える

おたよりは、施設の考えや方針、感謝を伝える絶好の機会でもあります。「日頃のご理解・ご協力ありがとうございます」「今後も丁寧なケアを心がけてまいります」などの一言を添えると、信頼関係の構築に繋がります

まとめ

介護施設のおたよりは、ご家族とのつながりを深め、施設への信頼感を育む大切な手段です。季節のおたよりや行事の報告、感謝の気持ちを込めた文章は、読む方の心に温かく届きます。今回ご紹介した例文を参考に、施設の雰囲気や職員の想いを丁寧に伝えることで、利用者のご家族との信頼関係を構築しましょう。

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