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介護の基礎知識

【9月】敬老の日にもぴったり高齢者向け秋のレクリエーション集|デイサービス・老人ホーム向け

  • 公開日:2025年03月03日
  • 更新日:2025年07月18日

9月といえば、少しずつ暑さもやわらぎ、季節が秋へと移り変わる時期。そして、デイサービスや老人ホームでは、高齢者を敬う「敬老の日」にちなんだイベントや、秋らしいレクリエーションを楽しむ絶好のタイミングです。
本記事では、敬老の日の行事にぴったりの催しから、季節感を楽しめる屋内外の活動まで、高齢者の皆さんに喜ばれる秋のレクリエーションを幅広くご紹介します。日々の活動のヒントや、イベントのアイデア探しにぜひご活用ください。

9月のレクリエーションのポイント

9月は季節の変わり目であり、暑さが和らぎ、外出や体を動かす活動もしやすくなる時期です。また、「敬老の日」や「中秋の名月」など、高齢者施設にとって大切な行事も多く、年間でも特にレクリエーションが充実しやすい月といえます。以下では9月のレクリエーションのポイントをご紹介します。

季節感を取り入れる

9月は秋のはじまりを感じられる季節。ススキや彼岸花、コスモスなど、秋に咲く花をテーマにしたクラフトや装飾、壁面づくりは、視覚的にも季節を感じられ、施設内の雰囲気づくりにも役立ちます。

敬老の日を意識した内容にする

9月のメインイベントである敬老の日は、高齢者に感謝の気持ちを伝える日です。利用者さん同士や職員からの「ありがとうカード」やプレゼントの贈呈、演芸披露など、特別感のある企画を取り入れると、より印象深い一日になります。

体を無理なく動かせる工夫

まだ残暑が残ることもあるため、運動系のレクは熱中症予防に注意しながら、屋内でできるミニ運動会やリズム体操など、無理のない範囲で楽しめる内容を選びましょう。

9月ならではのレクリエーション

少しずつ涼しさが増し、秋の気配が感じられる9月。敬老の日や中秋の名月など、9月ならではのおすすめレクリエーションをご紹介します。

敬老の日

敬老の日(毎年9月の第3月曜日)は、「多年にわたり社会に尽くしてきた高齢者を敬愛し、長寿を祝う日」です。入居者・利用者の方々へ感謝と敬意を込めて、皆さんに楽しんでもらえる特別感のある行事を開催しましょう。イベントの例は以下の通りです。

① 朗読・落語

朗読は、高齢者施設で定番のレクリエーションです。特に「高齢者が主人公の物語」や「家族の絆を描いたストーリー」を選ぶと、敬老の日らしさがより一層引き立ちます。聞き手は耳から物語を想像するため、脳の活性化にも効果的とされています。利用者さんの理解度に合わせて作品を選びましょう。

また、敬老の日のレクリエーションとして落語の朗読もおすすめです。伝統芸能である落語は、多くの高齢者にとって馴染み深い娯楽。有名な噺なら、「また聞けてうれしい」と懐かしさに浸ってもらえるでしょう。

【敬老の日におすすめの朗読作品】

おとうさんは103さい(信友 直子)
しあわせはきっと、ふつうの毎日の中にある。『ぼけますから、よろしくお願いします。』の信友直子監督が贈る“おとうさん”の物語。

100万回生きたねこ(佐野 洋子)
100万人の 人が, そのねこを かわいがり, 100万人の 人が, そのねこが しんだとき なきました。ねこは, 1回も なきませんでした。読むたびにちがう気持ちになる、りっぱなとらねこの、ふしぎな物語。

100歳ランナーの物語: 夢をあきらめなかったファウジャ(シムラン・ジート・シング)
生まれつき足が弱く、5歳まで歩けなかったファウジャ。決してあきらめず史上最年長の100歳でフルマラソンを完走する感動の伝記絵本。

ぼくのジィちゃん(くすのき しげのり)
ぼくの運動会の応援に田舎からやってきたジィちゃん。ださいし、ニコニコしているだけで、なんだかカッコ悪い。でも運動会当日、ぼくはジィちゃんのすごい秘密をしってしまったんだ……。新しいおじいちゃん像を描いた心温まる作品です。

【おすすめの有名落語】

①寿限無
長すぎる名前を付けた子どもにまつわる定番落語。

②時そば
そば屋で「今なんどきだい?」と時間をごまかして得をし、別の男がそれを真似して逆に損をしてしまうというオチ。

③饅頭こわい
饅頭が怖いと言っていた男が、実は饅頭が大好きだとバレてしまう話。

④子ほめ
お世辞を言ってただ酒を飲もうとする男の失敗を描いた滑稽噺。

② 演劇

演劇は、目の前で繰り広げられる物語の世界に没頭できる人気のレクリエーションです。内容は昔話やおとぎ話など有名な話であれば利用者も理解しやすいでしょう。アドリブやユニークな小道具を加えることで、笑いや感動が生まれる一幕に。職員が恥ずかしがらずに役になりきることが成功のポイントです。元々のストーリーをそのまま演じるのもいいですが、実際の職員が本人役で登場するなど、オリジナルでストーリーを創作しても盛り上がります。

【演劇のアイデア】

  • 日本昔話
  • 水戸黄門
  • 落語 など

③マジックショー

見て楽しい、参加しても楽しいのがマジックです。最近は、初心者でも使えるマジックグッズや、YouTubeの解説動画も豊富。トランプやハンカチ、紙コップなどを使った簡単な手品でも、十分に楽しんでいただけます。

「タネがわかっても楽しい」のが高齢者向けマジックの魅力。参加型にして、一緒にネタを覚えて披露しても面白いですね。

④二人羽織

二人羽織は、日本の伝統的な宴会芸で、2人1組で1人の人間のように見せかけて動作をするパフォーマンスです。前に座る人が「顔」となり、手は使わずに口だけで食べたり動作をします。後ろに座る人が「腕」となり、羽織や上着の袖から手を出して、前の人の動きを操作します。職員がチャレンジすると利用者さんも盛り上がります。前の人が苦しくないように、背もたれがある椅子や床に座って行うと安心です。

【おすすめの演目】

  • ゼリーやプリンを食べさせる
  • お化粧
  • 歯みがき
  • 顔パック
  • 髪をとかす

⑤歌やダンス

普段は真面目な職員が、少し恥ずかしがりながらも全力で歌ったり踊ったりする姿は、利用者さんにとって大きな楽しみのひとつ。会場は笑いや拍手で包まれ、利用者さんと職員との心の距離がぐっと縮まる、温かいレクリエーションになります。利用者さんが親しんでいる昭和の名曲や童謡、演歌などを選ぶと喜ばれます。手拍子を促したり、一緒に口ずさんでもらえるようにすると、より一体感のある雰囲気に。本格的な振付でなくても、簡単な盆踊り風の動きや、ユニークな仮装を取り入れるだけで十分盛り上がります。お揃いのTシャツを着たり、法被やカツラ、小道具を使うのもおすすめです。

敬老会

「敬老の日」に合わせて、自治体や地域団体、学校を交えて「敬老会」を開催する場合があります。敬老会に使える、みんなで参加して盛り上がれるレクリエーションをいくつかご紹介します。

①ビンゴ大会

参加者全員にカードを配り、司会者が番号や絵を読み上げて進行。リーチやビンゴが出たときには拍手や景品で盛り上がります。参加者全員にカードを配り、司会者が番号や絵を読み上げて進行。リーチやビンゴが出たときには拍手や景品で盛り上がります。景品は駄菓子・雑貨・日用品など手頃なものでも十分です。景品は数に余裕を持たせると安心です。数字が見づらい方は職員がサポートしましょう。

■準備する物

  • ビンゴカード(人数分)※大きめの文字・数字が見やすいものが望ましい
  • ビンゴ抽選用のくじ or ビンゴマシン
  • 番号一覧表(司会用)
  • 景品(お菓子・文具・生活雑貨など)

 

■進め方

  1. 参加者にビンゴカードとマーカーを配布する。
  2. 司会者が番号を1つずつ読み上げていく。同じ番号は読まないように表にチェックしたりビンゴマシンから番号を除いておく。
  3. 参加者は当たった番号に印をつけていく。
  4. リーチやビンゴになったら、挙手や「ビンゴ!」と宣言してもらう。
  5. ビンゴになった方から景品を選んでもらう。
  6. 全体で5〜10名ビンゴが出たら終了。

②昭和歌謡・童謡の合唱

馴染みのある曲を全員で歌うことで、懐かしさと一体感が生まれます。歌詞カードを配ったり、映像を流してカラオケ形式にするのもおすすめです。曲はゆっくりで歌いやすいテンポに調整すると良いでしょう。

【おすすめの曲】

  • ふるさと
  • 青い山脈
  • 見上げてごらん夜の星を

 

■準備する物

  • 歌詞カード(人数分)またはプロジェクター・モニターなど
  • 音源(CD、スマホ、YouTubeなど)または伴奏者
  • スピーカー(音量調整ができるもの)
  • 司会進行役(曲紹介・合図係)

 

■進め方

  1. 歌う曲の歌詞カードを配布するか、画面に歌詞を表示する。
  2. 司会が曲紹介をしてスタート。
  3. 音源を流す or 生演奏に合わせて合唱。
  4. 間奏や曲の終了後に「懐かしいですね」などの会話を挟むと一体感がUP。

③クイズ大会

敬老会では、みんなで楽しめる頭の体操として「クイズ大会」も人気のレクリエーションです。特に、〇か×の札を使った形式なら、ルールも簡単で誰でも気軽に参加できます。「〇」「×」の札は紙皿などで手作りしても良いでしょう。

問題は、知識を競うというよりも会話が生まれるような、少し懐かしい内容や身近な話題を選ぶと効果的です。例えば、昭和の流行・昔の家電・童謡の歌詞・食べ物・雑学など、利用者さんが思わず「あったあった!」と反応してくれるような問いかけがおすすめです。

【クイズの例】

  • 日本で最初に発明されたインスタントラーメンはチキンラーメンである → 〇
  • 昔の10円玉には穴が開いていた → ×
  • 昭和30年代、テレビは白黒だった → 〇
  • インスタントラーメンは日本人が発明した。 → 〇
  • 昔の紅白歌合戦は、白組と青組に分かれていた。 → ×

 

■準備する物

  • ○×の札(紙皿や厚紙に記号を描いたもの)を人数分
  • クイズ問題(10問程度)※プリントやスライドでもOK
  • マイク(あれば)
  • 進行台本(出題文・答え・簡単な解説)
  • 景品(全問正解者に小さなお楽しみを用意しても◎)

 

■進め方

  • 参加者に○×札を配布する。
  • 司会者が問題を出題し、「○と思う人〜」「×と思う人〜」と呼びかける。
  • 札を一斉に上げてもらい、正解を発表&解説する。
  • 正解数を数え、成績上位者に景品 or 拍手。

お月見

中秋の名月とは、旧暦で8月15日の夜に見える月のことを指します。収穫への感謝として月見団子をお供えしたり、ススキを飾ったりする風習があります。現代の暦では、毎年9月中旬〜10月初旬ごろにあたり、日付は毎年異なります。2025年は10月6日(月)が中秋の名月にあたります。秋の空気は、水分量が少なく月がくっきり見えることから、中秋の名月は1年を通して最も月が美しい時期と言われています。

レクリエーションとして月見団子をみんなで食べたり、利用者様の状態に合わせて一緒にお団子を作って楽しむことができます。夜には美しい月を眺めても良いでしょう。

普通の月見団子は高齢者が食べると喉に詰まる恐れがあるため、高齢者向けにアレンジしたお団子レシピを活用しましょう。ごはんを半分ほどつぶして作るお団子は、普通のお団子よりも喉に詰まりにくいため、安心して食べることができます。お団子には、みたらしやあんこをかけてもおいしくいただけます。ただし、きなこはむせやすいので、控えたほうが良いでしょう。レシピは以下のリンクよりご覧ください。

ご飯でモチモチだんご

「ごはん団子」でも誤嚥が心配な方には、小さなおにぎりを作り、お団子風にして楽しむのも良い方法です。

カンタンご飯ダンゴ

運動会

「運動会レクリエーション」は、体を動かしながら楽しめる人気のイベントです。高齢者の身体能力に配慮した競技をいくつか組み合わせて、紅白チームなどに分かれて楽しみます。室内で行えるため、天候に左右されず、安全に実施できるのもポイントです。「秋の大運動会」などのテーマをつけて行えば、雰囲気も盛り上がります。

■競技の例と進め方

玉入れ

  • 準備: カゴ(洗濯カゴなど)を椅子の上に置き、紅白の玉を複数用意
  • 進め方: 制限時間内に、より多くの玉を入れたチームが勝ち

座ったままできるので安全です。

風船バレー

  • 準備: 風船とテープで作った簡易ネット
  • 進め方: チームごとに交互に風船を打ち合い、落とした回数で勝敗を決定

新聞紙リレー

  • 準備: 新聞紙を丸めてバトン代わりに
  • 進め方: 順番に新聞紙を手渡しでリレー。タイムを競ってもOK

歩かず手渡しなので、安全です。

輪投げ

  • 準備: 輪と的(ペットボトルや紙筒など)
  • 進め方: 各自3回ずつ投げて得点を加算

洗濯ばさみ対決

  • 準備: 洗濯ばさみと紙コップや衣類
  • 進め方: 制限時間内にどれだけ多くの洗濯ばさみを挟めるかを競う

指先の運動になり、集中力もアップします。

■進め方

  1. 開会式(あいさつ・準備体操)
  2. チーム分けの紹介
  3. 競技を行う
  4. 得点発表・順位決定
  5. 表彰式・参加賞配布
  6. 閉会式・記念写真

秋の植物を楽しむ

9月は彼岸花やススキなど、秋を感じる植物が見頃です。施設の庭や近隣の花スポットに出かけると、季節感を味わえます。

<9月が見頃の植物一覧>

  • 彼岸花:9月中旬〜下旬
  • ススキ:9月下旬〜11月上旬
  • コスモス:9月上旬〜10月下旬
  • キキョウ:6月下旬〜9月下旬
  • ハギ(萩): 9月上旬〜9月中旬
  • ナデシコ:6月〜10月(種類による)
  • リンドウ:9月中旬〜10月中旬
  • シュウメイギク:9月下旬〜11月上旬
  • フジバカマ:9月中旬〜10月中旬
  • オミナエシ:8月中旬〜9月中旬
  • 金木犀:9月下旬〜10月中旬

落ち葉のフロッタージュ(こすり出し)

落ち葉を使ったフロッタージュ(こすり出し)レクリエーションは、秋ならではの季節感を楽しめるアート活動として高齢者にも人気です。完成品は壁などに展示しておくと利用者さんの達成感になり、季節感を演出してくれます。

■準備する物

  • 落ち葉(形がしっかりしたもの)
  • コピー用紙または画用紙(A4〜B4程度の白い紙・薄めの色付き紙でもOK)
  • 色鉛筆、クレヨン、パステルなど
  • 汚れ防止用の新聞紙やビニールシート
  • (あれば)マスキングテープ(紙や葉を固定するために便利)

■進め方

  1. 落ち葉を選ぶ
    形や葉脈がしっかり出ているものを選びます。破れやすい葉や湿りすぎている葉は避けましょう。
  2. 落ち葉を紙にセットする
    落ち葉の“表側”を下にして机の上に置き、その上に紙を重ねます。動かないようにマスキングテープで軽く固定するとスムーズです。
  3. こすり出す
    紙の上からクレヨンや色鉛筆の側面で軽くこすります。葉脈の模様が浮かび上がってくるのを楽しみましょう。

秋をテーマにした創作活動

創作活動は手先を使い、脳を活性化させる効果が期待できます。秋の風景を描く絵画レクリエーションや、ちぎり絵、中秋の名月にちなんだ折り紙飾りなどが人気です。創作活動はそれぞれの利用者さんの状態によって難易度を調整できるので、幅広い方が楽しめるレクリエーションです。完成した作品を施設内に飾ることで、秋らしい雰囲気を演出できます。

音楽レクリエーション

秋をテーマにした楽曲を鑑賞したり、歌ったりする音楽レクリエーションです。さらに、簡単な楽器を使ったリズム遊びや合奏を取り入れると、より楽しい音楽レクリエーションになります。紙コップやペットボトルを活用した手作り楽器で、リズムを刻んでみましょう。また、参加者が順番に歌を歌う歌詞リレー形式にすることで歌詞が思い出せるかどうかを楽しみながら、記憶力や発声を鍛えられます。

■おすすめ曲

  • もみじ(秋の夕日に~♪)
    美しい紅葉の情景を歌った定番の秋の唱歌。合唱にも◎
  • 里の秋
    故郷や家族を思い出すしみじみとした歌詞が魅力
  • 赤とんぼ
    昔の情景を思い起こさせる名曲。秋空を感じる一曲
  • 村祭
    秋の収穫祭をテーマにした、テンポよく明るい楽曲
  • 小さい秋みつけた
    繊細な歌詞とメロディーで、秋の訪れを優しく表現
  • 秋桜(山口百恵)
    母と娘の情景を描いた名曲。ゆったり歌える

9月のクイズ大会

秋にまつわるクイズ大会を開きます。マルバツ問題にしたり、3択にすることで難易度が下がり、高齢者の方でも答えやすくなります。

■問題例

問1:紅葉は、朝より夜の方が進みやすい。
→ 答え:〇 寒暖差が大きいと紅葉が進みやすく、夜に冷え込むことで葉の中の化学反応が進みます。

問2:「中秋の名月」は、いつも満月である。
→ 答え:× 実際には満月とは限らず、1~2日ずれることもあります。

問3:秋になるとサンマが美味しく感じられる理由は?
①秋になると海の温度が下がるから
②北の海から南へ移動する途中で脂がのるから
③秋は魚に香りがつくから
→ 答え:② サンマは秋に北の海から南下する途中、エサをたっぷり食べて脂を蓄えるため美味しくなります。

問4:「もみじ」はどの木の葉でしょう?
①カエデ
②サクラ
③スギ
→ 答え:①

問5:「十五夜」にお供えするものはどれ?
①だんご
②おにぎり
③うどん
→ 答え:①

9月の脳トレ(クロスワードパズル・間違い探し)

9月にちなんだ言葉を使ったクロスワードパズルや、間違い探しゲームを取り入れましょう。

「9月」にちなんだ言葉の例

  • 敬老の日(けいろうのひ)
  • 秋分の日(しゅうぶんのひ)
  • 月見(つきみ)
  • 秋刀魚(さんま)
  • 紅葉(もみじ)
  • ぶどう(ぶどう)
  • 梨(なし)
  • 稲穂(いなほ)
  • 運動会(うんどうかい)
  • 修学旅行(しゅうがくりょこう)
  • 秋風(あきかぜ)
  • 長月(ながつき)
  • 台風(たいふう)
  • 彼岸(ひがん)
  • 収穫(しゅうかく)
  • 栗(くり)
  • 松茸(まつたけ)

通年を通して楽しめる室内レクリエーション

9月以外でも、通年を通して楽しめる室内レクリエーションを集めました。

9月はまだまだ残暑が厳しい日もあり、暑くなる日は熱中症にも注意が必要です。室内でのレクリエーションは、暑い日も安心・安全に活動を楽しむための良い選択肢となります。冷房の効いた室内なら、体力に不安のある方や暑さに弱い方でも無理なく参加でき、活動の幅も広がります。

風船バレー

室内で体を動かせるレクリエーションは、暑くて外に出られない日の気分転換に最適です。室内でできる運動ゲームとして、風船バレーはおすすめです。座ったままでも参加できるので、多くの方が楽しめます。

■準備するもの

  • 風船
  • 簡易ネット(タオルや紐で代用可能。ネットの高さは低めに調整)
  • コーンやテープ(プレイエリアの境界を作るため)

■進め方

  1. 参加者を2つのチームに分けます。人数に合わせて、1チーム2~4人程度が理想です。チームごとにコートを分け、プレイエリアを確保します。例えば、コーンやテープでコートの境界線を引きます。
  2. 風船を手で打って、相手チームのコートに風船を落とします。風船は軽いので、動きが遅く予測しやすく、ゆっくり楽しめます。サーブ(最初の一発)は、1チームから順番で行います。その後はお互いに風船を打ち合って、相手チームのコートに風船を落とします。風船が地面に落ちた場合、相手チームにポイントが入ります。
  3. ゲーム時間が終了した際にポイントの多いチームが勝ちです。ゲーム時間は利用者の体力に合わせて5分または10分程度とします。

ペットボトルボウリング

ペットボトルとボールを使用したボウリングも外に出られない日の気分転換に最適です。チーム制にするとより盛り上がります。

■準備するもの

  • 空のペットボトル 10本(500ml〜2Lのものがおすすめ)
  • ボール(サッカーボールやビーチボールなど、転がしやすいもの)
  • 水(ペットボトルの重りとして使用)
  • ガムテープ(ピンの位置や投球ラインの目印用)

■進め方

  1. ペットボトルに少量の水を入れて重りにします。入れすぎると倒れにくくなるので、1/4程度が目安です。フタはしっかりと締めるようにしましょう。
  2. ボウリングと同様に、三角形の形に並べます。各列の間隔は、ボールが転がりやすいように適度に広めにしましょう。ピンの位置にはテープなどで印をつけると、倒れた後の復元がスムーズです。
  3. ペットボトルから2〜3メートルほど離れた位置に椅子を設置します。椅子に座ってボールを転がしてもらい点数を競います。

的当てゲーム

的に「10点」「30点」「50点」などの点数を書いて、的に当たった場所の点数を合計して遊びます。点数以外にも「赤とんぼ」「ブドウ」「紅葉」など秋にちなんだ絵を入れて、当たった絵に応じたポイントや特典をつけるのも季節感が出ます。

■準備するもの

  • 的:画用紙や段ボールを使って円や四角の的を作り、点数を書き込む。市販の的を利用してもOK。
  • ボール:安全で投げやすいもの
  • テープやひも:参加者の座る位置や投げるラインを示す。
  • ホワイトボードや紙:得点を記録するために使用。
  • 椅子(必要に応じて):座ったまま行う場合に使用。

■進め方

  1. 床や机の上に的を設置します。的には得点を表示します。的と参加者の距離は、参加者の身体状況に合わせて調整しましょう。無理なく届く距離にするのがポイントです。
  2. 1人3回ずつボールを投げるなど、回数や順番を決めます。的に当たった場所の得点を合計し、高得点の人やチームが勝ちとなります。
  3. 参加者が順番にボールを投げ、職員が得点を記録します。

まとめ

9月は敬老の日をはじめ、季節の変わり目を感じる行事が多く、レクリエーションの幅が広がる時期です。朗読や合唱、ビンゴ大会など、定番の催しも秋のテーマを取り入れることで、より特別な時間になります。レクリエーションは、ただ楽しむだけでなく、高齢者の方々の心や身体の活性化にもつながります。ぜひ今回ご紹介した内容を参考に、思い出に残る秋のひとときを演出してみてください。

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