介護の基礎知識
【2025年】ケアマネソフト・居宅介護支援向け介護ソフト13選 比較や選び方のポイントをご紹介

介護事業所の皆さま、「ケアマネの業務効率化ができる居宅介護支援ソフトを導入したいけど、選び方がわからない」「どんな基準で比較すればいいの?」といったお悩みを抱えていませんか?
本記事では、居宅介護支援ソフトの選び方や比較のポイントを分かりやすく解説し、特におすすめのソフト13選をご紹介します。
居宅介護支援向け介護ソフトとは?

居宅介護支援向け介護ソフトは、事業所での業務効率化を目的に開発されたソフトウェアです。
アセスメントの記録やケアプランの各書類がデジタルでデータ連携されているため、紙ベースで行っていた手書きでの記入や、書類間での転記の手間が無くなり、ケアプラン作成が楽々行えます。
また、移動中や空き時間にスマホやタブレットから介護記録を簡単に入力することもでき、国保連への複雑な請求もソフトが対応してくれます。
介護ソフトは、介護職の人材不足解消や、事務作業の負担軽減、サービスの質の向上が期待できる、介護業務の効率化に欠かせない便利なツールです。
居宅介護支援ソフト(ケアマネソフト)の主な機能
以下は、居宅介護支援ソフトによく搭載されている機能です。
- ■利用者情報の登録・管理
- 氏名、性別、生年月日、要介護度、認定有効期間など、利用者の基本情報を登録・管理します。
- ■介護保険の請求
- 給付費請求書や明細書を発行し、国保連へインターネット請求にてデータ伝送を行います。
- ■計画書類作成・管理
- 居宅サービス計画書や週間計画書などを作成・管理します。
- ■事業所情報管理
- サービス種類や事業者名、事業者番号など、他事業所の情報を登録・管理します。
インストール型・クラウド型の違い

介護ソフトは「インストール型」と「クラウド型」の2種類に分かれており、最近では特にクラウド型の介護ソフトが人気です。以下でそれぞれの特徴を簡単に説明します。
インストール型介護ソフトの特徴
ソフトを事業所のパソコンに直接入れて使う方法です。
例えるなら、書類を家に置いて管理するイメージです。インターネットがなくても使えますが、データはそのパソコンにしか入っていないため、他の場所からは確認できません。更新や修理は自分たちで対応する必要があり、専門の業者に頼むこともあります。
クラウド型介護ソフトの特徴
インターネットを使ってソフトを利用する方法です。
例えるなら、書類を家に置く代わりに、大きな貸倉庫(クラウド)に預けて必要な時に取り出すイメージで、どこにいても、インターネットがあれば使えます。スマホやタブレットで外出先からでも確認できます。ソフトの更新や修理はすべて提供元が行ってくれるので、事業所側で難しい設定をする必要はありません。
介護ソフトはインストール型・クラウド型がありますが、費用面や使い勝手からも、近年クラウド型が主流になってきており、選ぶなら断然クラウド型がおすすめです。クラウド型を選ぶメリットは以下の通りです。
- どこからでもアクセス可能
- インターネット環境さえあれば、オフィスだけでなく自宅や外出先からもデータを確認・編集できるため、働き方の柔軟性が向上します。また、複数のスタッフが同時に作業を進められるため、チーム全体の効率も高まります。
- 初期費用を抑えられる
- クラウド型はサーバーなどの設備を購入する必要がなく、導入時のコスト負担が軽減されるだけでなく、月額料金制が一般的であるため予算管理がしやすくなります。
- 常に最新機能が利用できる
- 自動アップデートにより常に最新機能が利用可能です。介護保険制度の変更や新しい機能の追加があっても、事業所側が手動で更新作業を行う必要がありません。これにより、運用負担が軽減されるだけでなく、法令遵守をしやすくなります。
- データの安全性確保
- データの安全性が確保される点も重要です。クラウド型では専門のサーバーでデータが管理されており、定期的なバックアップやセキュリティ対策が施されているため、災害時やトラブル時のリスクを低減できます。
居宅介護支援ソフト(ケアマネソフト)の選び方
居宅介護支援ソフトを選択する流れは以下の順序が一般的です。
①インターネットで情報収集
②資料請求を行って比較
③無料体験を利用
①インターネットで情報収集
「居宅介護支援+ソフト」で検索し、各ソフトの特徴を確認しましょう。公式サイトや比較サイトには、導入事例や口コミなどが掲載されていることが多いです。
■検索を行う際の注意点
検索を行うと、検索結果にランキングサイトが出て来ることがあります。比較サイトのランキングを参考にすることで、ソフト会社から発信された情報だけでなく、客観的な視点の新たな情報収集に役立ちますが、中にはソフト会社と利害関係があり、ランキングサイトの順位や中身が偏った情報となっている場合もあるため注意が必要です。
偏った情報に惑わされず、正確な情報を得るためには、サイトの運営元を確認することが大切です。ソフト会社と関係のある会社ではないか、利害関係はなく、中立の立場であるか見極めることがポイントです。
運営元を判断するのは難易度が高い場合は、1つのランキングサイトだけを参考にするのではなく、いくつかのランキングサイトを比較し、情報が正しいかどうかを確認する方法も、ランキングサイトの信憑性を確認することができます。
②資料請求を行って比較
気になるソフトにいくつか目星を付けたら、資料を取り寄せ、費用や機能を整理して比較検討します。
③無料体験を利用
無料体験期間を設けている介護ソフトが多いため、無料体験に申し込みを行って、実際ソフトを使ってみることがおすすめです。操作画面が分かりやすいか、欲しい機能が備わっているかを確認するためにも、体験版やデモを活用するのがおすすめです。
居宅介護支援ソフト(ケアマネソフト)を選ぶ際のポイント

費用や特徴、中規模事業者様向け~大規模事業者様向け、機能など、介護ソフトによって様々な特徴があります。どの介護ソフトにすべきかお悩みの事業所様に向けて、選ぶ際のポイントをご紹介いたします。
①タブレット・スマートフォンへの対応
介護実績を手書きで管理する場合、利用者さんのお宅に訪問後、内容を覚えておいて記録票に後から記入するため、内容を忘れてしまったり、後から内容を整理するのに手間がかかってしまいます。
スマホ連携が行える介護ソフトを選ぶことで、移動中や訪問先でも、介護実績の入力が可能となり、効率的に介護記録業務が行えます。
②費用
居宅介護支援向け介護ソフトの利用料は5,000円~30,000円ほどと、金額に幅があります。また、初期費用がかかる場合もあります。欲しい機能に対してオーバースペックな介護ソフトを導入してコストが高くなってしまった…なんてことのないように、費用と欲しい機能を照らし合わせて、コストパフォーマンスの良い介護ソフトを選ぶようにしましょう。
③各事業所・目的に合った介護ソフト
介護請求に強いソフト・介護記録に強いソフトなど、介護ソフトによって特徴が異なります。導入目的に合わせた介護ソフトを選ぶようにしましょう。また、パソコン作業に不安があるため、サポートが充実している介護ソフトを選ぶ・使用したい補助金に対応しているソフトを選ぶなど、事業所に合った介護ソフトを選ぶことも大切です。また、事業所で居宅介護支援以外のサービスを行っている場合、その他医療や介護、障害に対応しているのかなど、事業所の提供するサービスに合った機能があるのかを確認する必要があります。
④大規模事業者様向け・中規模事業者様向け
複数の施設・事業を運営する、大規模事業所向け機能を搭載したタイプか、対応する種類や事業所施設間連携に制限があるものの、その分シンプルで使いやすく、安価なソフトが多い中規模事業者向けか、事業所の規模に合わせた介護ソフトを選びましょう。
⑤機能
費用が安い分、機能に制限のある介護ソフトもあります。新LIFEや・ケアプランデータ連携など、欲しい機能が付いているか確認するようにしましょう。
また、以下の機能の付いた多機能ソフトもあります。
・勤怠管理
・シフト作成
・経営管理
・会計処理
多機能型ソフトは費用が高めの場合もあるため、優先順位を明確にすることが重要です。
⑥外部機器・システムとの連携
介護ソフトによっては、見守りシステムやナースコール、服薬管理システムと連携することも可能です。
現状使用している外部機能があれば、それらと連携可能な介護ソフトを選択すると、更なる業務効率化に繋がります。
⑦口コミ・評判
比較サイトやSNSで、実際に導入した事業所の声を参考にするのがおすすめです。特に「使いやすさ」や「解決できた課題」など、具体的な評価に注目しましょう。
⑧サポート体制
導入後の運用をスムーズにするため、サポート内容も比較しましょう。例えば以下のようなサポートがあると安心です。
・開業支援やデータ移行支援
・導入時の訪問サポート
・メール・電話での運用サポート
特に、日々のメールや電話でのサポートは、操作方法が分からなかったり、困った際にすぐに相談できる点で重要です。
サポートの繋がりやすさや、親切に回答してくれるかなどを無料体験期間に確認するようにしましょう。
居宅介護支援向け介護ソフト4社の比較
以下は4社の比較表です。

比較の際は、以下の3つのポイントを確認するようにしましょう。
- 料金
- 介護ソフトによっては初期費用がかかる場合があります。また課金方式も従量制・月額制があり、価格帯も幅があります。
- サポート対応
- クラウド型は自動バージョンアップやバックアップに対応している場合が多いです。乗り換えの際に注意したいのが、基本情報のデータ移行の項目です。乗り換えの際に、利用者情報などの情報を新たに手打ちするには手間がかかりすぎるため、できれば無償でデータ移行まで行ってくれる介護ソフトを選ぶと、スムーズに乗り換えが行えます。
- 機能
- 現状ケアプランデータ連携やLIFEは義務化されていませんが、後々義務化になった際に再度介護ソフトを乗り換えるのは手間になるため、今のうちにそれらの機能を持った介護ソフトを選択しましょう。また、人によっては音声入力を使用する機会も多いと思いますので、事業所によって欲しい機能が揃っているソフトかどうかを確認するようにしましょう。
主な居宅介護支援ソフト13社
おすすめの介護ソフトを13社、ピックアップしてご紹介いたします。条件に応じて事業所に合ったソフトを選んでみてください。
トリケアトプス(岡谷システム株式会社)

- 料金:月額220円~(従量課金制・上限5,500円)
トリケアトプスは、最低220円~と、お得な従量課金制で、実績入力や国保連請求、利用者請求はもちろん、シフト作成やアプリ連携、LIFEやケアプランデータ連携など、低価格帯ながら、多くの機能が付いたコスパの良い介護ソフトです。
トリケアトプスは、最大3ヶ月間ご利用いただける無料体験中でもCSVファイルを作成し、お客様の環境から伝送もしくはCD-Rで提出いただくことができます。また、「委任状」という書類のやり取りさせていただければ、トリケアトプスを代理人として、伝送にて国保連合会へデータ提出いただけます。
トリケアトプス(岡谷システム株式会社)カナミック(株式会社カナミックネットワーク)

- 料金:要問い合わせ
日々の介護記録から経営管理までできる介護ソフトで、事業所の管理がしやすい・介護記録がしやすい・情報共有しやすい点が特徴です。
クラウド型サービスのため、いつでもどこでも記録や確認を簡単に行えます。
カナミック(株式会社カナミックネットワーク)介舟ファミリー(株式会社日本コンピュータコンサルタント)

- 料金:月額8,800円~(標準パックで契約した場合)
シンプルで分かりやすい画面と操作性が特徴で、パソコンが苦手な方でも簡単に使えるソフトです。
介舟ファミリーは、現在利用中の介護ソフトからのデータ移行に対応しており、スムーズな切り替えが可能な介護ソフトです。初期の操作説明や初回の請求業務も丁寧なサポートがあるため、安心して使い始められます。
介舟ファミリー(株式会社日本コンピュータコンサルタント)ケアマネくん(株式会社日本ケアコミュニケーションズ)

- 料金:月額7,000円~
ケアマネくんは居宅介護支援にのみ対応した介護ソフトで、比較的低価格な点も魅力です。アセスメントや2表を簡単に作成できるため、ケアマネ業務を効率よく実施することができます。
モニタリング、介護支援経過などをその場で入力できるため、メモが不要になり、効率よく業務を進めることができます。
ほのぼのNEXT(NDソフトウェア株式会社)

- 料金:要問い合わせ
ほのぼのNEXTは介護保険、障がい福祉、財務や給与など、充実のラインナップ。小規模事業所から大規模事業所まで対応する介護ソフトです。
ほのぼのNEXT(NDソフトウェア株式会社)ナーシングネットプラスワン(プラスワンソリューションズ株式会社)

- 料金:月額8,000円~
ナーシングネットプラスワンは、リーズナブルな価格と機能が充実している点が魅力の介護ソフトです。
シンプルな操作で国保連への請求までスムーズに行えます。
ナーシングネットプラスワン(プラスワンソリューションズ株式会社)ワイズマン(株式会社ワイズマン)

- 料金:要問い合わせ
お客様の立場に立った快適さを追求し、 Simple(洗練) Speed(スピード) Satisfaction(満足)の 3つの観点を重視したシステム開発をおこなっています。
ワイズマン(株式会社ワイズマン)CARE KARTE(株式会社ケアコネクトジャパン)

- 料金:要問い合わせ
“介護現場を知っているシステム会社”という創業以来培ってきたノウハウを活かし、AIを活用した音声記録ツールなど最新技術でお客様の「時間を生み出す」お手伝いをする介護ソフト。
看護・介護・障害福祉サービスで行われる「記録・プラン・請求」までの運営を全面的にサポートします。
福祉の森(株式会社日立システムズ)

- 料金:要問い合わせ
福祉の森は介護・福祉スタッフの事務処理など生産性向上を支援するシステムです。日立システムズの持つ介護・障がい者支援事業者向けの関連サービスと連携することで入居者のケアとサービス向上により一層力を注ぐことができます。
福祉の森(株式会社日立システムズ)けあ蔵(アルティウスリンク株式会社)

- 料金:月額1,100円
「けあ蔵」は専用サーバーを経由して請求データを国保連合会に請求する伝送代行サービスです。国保連伝送サービスで時間を削減したい・うっかりミスで返戻が多い・事業所のコストを見直したいなどのお悩みを解決します。
記録管理や書類作成機能はなく、伝送機能のみのため、費用が安い点が特徴です。伝送機能のみで良いという事業所様にはおすすめのソフトです。
けあ蔵(アルティウスリンク株式会社)HOPE LifeMark-WINCARE(富士通株式会社)

- 料金:要問い合わせ
HOPE LifeMark-WINCAREは、「様々な課題を解決し、介護の現場にイノベーションを」をコンセプトにお客様に最適なソリューションをお届けします。
HOPE LifeMark-WINCARE(富士通株式会社)Flowers NEXT(株式会社コンダクト)

- 料金:要問い合わせ
直感的に使える画面や簡単入力、安定の法改正対応、手厚く安心のサポート体制が特徴の介護ソフトです。LIFEやケアプランデータ連携にも対応しています。
Flowers NEXT(株式会社コンダクト)Blue Ocean Note(株式会社ブルーオーシャン)
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- 料金:要問い合わせ
高齢者介護・障がい者支援事業所・保育事業所の記録管理業務に特化した介護記録システムです。
Blue Ocean Note(株式会社ブルーオーシャン)居宅介護支援向け介護ソフトならトリケアトプスがおすすめ

介護ソフトのトリケアトプスは、介護現場の負担を軽減し、効率化を行うための居宅介護支援向け介護ソフトです。 トリケアトプスが選ばれてきたポイントは以下の4つです。
- 01 お得な料金体系
- トリケアトプスは従量課金制を採用しており、ご請求は使った分のみ。
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オプションによる追加費用も無しで、全ての機能を標準装備で使用可能です。 - 02 パソコンが苦手な人でも使いやすい画面
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電話もつながりやすく、困っている時にすぐ頼っていただけます。 - 04 お客様のお声から機能を開発
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