介護の基礎知識
無料で使える介護ソフト5選!機能や制限、注意すべきポイントは?
- 公開日:2025年07月16日
- 更新日:2025年07月16日

介護記録や請求業務を効率化したいけれど、「できればコストをかけずにソフトを導入したい…」と考えている事業所も多いのではないでしょうか。特に開業したばかりの事業所や小規模事業所では、月額費用や初期導入費用が大きな負担になるため、まずは無料で使えるソフトから試したいという声をよく耳にします。しかし、無料で使える介護ソフトにも、機能や利用範囲に制限があったり、サポート体制が限定されていたりと、有料ソフトにはない注意点があるのも事実です。
このブログでは、無料で使える介護ソフト5選を紹介するとともに、それぞれの機能や制限内容、導入前に知っておくべき注意点についてもわかりやすく解説します。無料ソフトをうまく活用して、現場業務の効率化と負担軽減につなげてください。
無料の介護ソフトを導入するメリット

無料で使える介護ソフトのメリットは以下の通りです。
① 初期費用・月額費用がかからない
無料の介護ソフトを導入する一番のメリットは、やはりコストをかけずに利用できることです。通常、有料ソフトでは導入費用や5,000円~30,000円程の月額利用料がかかります。無料ソフトであればこれらの負担がゼロになるため、特に開業したばかりの事業所や小規模事業所にとっては大きな魅力です。
② 導入ハードルが低く試しやすい
無料ソフトは契約や初期設定の手続きが簡単なものが多く、思い立ったタイミングで導入して試すことができます。
「まずは使ってみてから本格導入を考えたい」という場合にも最適で、有料ソフトを導入する前のお試しとして活用する事業所もあります。
③ 操作がシンプルで覚えやすい
無料ソフトは有料ソフトに比べて機能が絞られているため、操作画面もシンプルで分かりやすい傾向があります。
ICT操作に慣れていない職員でも短時間で覚えられ、日々の記録業務にすぐに活かせる点は大きなメリットです。
④ 乗り換えや比較検討の参考になる
無料ソフトを試すことで、「介護ソフトを導入すると何か便利になるのか」「現場に必要な機能は何か」を把握することができます。将来的に有料ソフトへの乗り換えを検討する際も、比較検討の基準として活用できるため、ソフト選びの判断材料として役立ちます。
無料の介護ソフトを導入するデメリット

無料で使える介護ソフトには、初期費用や月額料金がかからないという大きなメリットがあります。しかし、無料であるがゆえのデメリットや注意点があることも忘れてはいけません。「無料だからとりあえず使ってみよう」と安易に導入してしまうと、思わぬ機能制限に不便を感じたり、サポートが受けられず現場で困ってしまうケースもあります。
ここでは、無料ソフトを導入する前に知っておきたいデメリットや注意すべきポイントを解説します。事前に理解しておくことで、「こんなはずじゃなかった」と後悔せず、事業所に合ったソフト選びができるようになります。
① 機能が限定的でできることが少ない
無料ソフトは、最低限の機能に絞って提供されている場合がほとんどです。
例えば、介護記録の入力や出力だけはできても、請求業務やケアプラン作成、シフト管理、加算算定チェックなどの機能が搭載されていないことが多く、結局他の業務は別の方法で対応しなければなりません。
② サポート体制が不十分なことがある
無料ソフトはコストを抑えるために、サポート体制が限定されていることが多いです。
操作方法でわからないことがあっても、電話サポートやチャット対応がなく、自分でマニュアルを読み解かなければならないケースもあります。
ICT操作に不安がある職員が多い事業所では、こうしたサポート不足がストレスになる可能性があります。
③ セキュリティ面で不安が残る場合がある
無料ソフトは、有料ソフトに比べてセキュリティ体制や運用基盤が弱い場合があります。
特に個人情報を多く扱う介護事業所では、データの保存方法やバックアップ体制が十分でないと、万一のトラブル時に取り返しがつかないリスクもあるため注意が必要です。
④ 将来的に有料プランへの移行が必要になることも
無料ソフトの中には、最初は無料で使えるものの、一定の利用人数を超えると有料プランへの切り替えが必要になるケースがあります。
導入時は無料だったのに、事業拡大や利用者数増加に伴い結局コストがかかってしまう場合もあるため、将来的な費用発生の有無は事前に確認しておくことが大切です。
⑤ 提供終了やサービス停止のリスクがある
無料で提供されているソフトは、収益性の問題から将来的にサービス終了となる可能性もあります。
もし提供が終了した場合、別ソフトへの切り替えやデータ移行が必要になり、現場負担が増えるだけでなく、引き継ぎトラブルが発生するリスクもあります。
⑥ 各機能を一気通貫でシームレスに使用できない
無料の介護ソフトは、機能が限定されていることが多く、記録だけ、請求だけ、といったように特定の業務に特化している場合がほとんどです。そのため、例えば「記録から請求までを一気通貫で連携させたい」「ケアプラン作成やシフト管理ともシームレスにつなげたい」と思っても、無料ソフトだけでは対応できないことが多くなります。
この場合、別のシステムやエクセル管理を併用しなければならず、データを二重入力したり、システム間で情報が連携できなかったりするため、かえって業務負担が増えてしまう可能性もあります。特に、複数サービスを運営している法人や、将来的に事業拡大を考えている場合は、一つのソフトで全ての業務をシームレスに管理できる有料版に切り替える必要が出てくる可能性が高いです。
無料の介護ソフトの種類は「無料プラン」「無料トライアル」「デモ試用」がある

介護ソフトを導入する際、「無料で使える」と書かれていても、実際にはどのように無料で利用できるのか、その仕組みが分かりにくいことがあります。一口に無料と言っても、ずっと使い続けられる「無料プラン」、一定期間だけ有料機能を試せる「無料トライアル」、操作感を確認するための「デモ試用」など、無料利用の種類には違いがあるため注意が必要です。
ここでは、介護ソフトを検討する際に知っておきたい、無料プラン・無料トライアル・デモ試用それぞれの特徴と違いについてわかりやすく解説します。
① 無料プラン
無料プランとは、ソフトの中でずっと無料で使える機能が提供されているプランを指します。通常、有料プランと比べると使える機能が限定されていたり、利用人数や保存容量に制限があったりしますが、契約期間の縛りがなくずっと無料で使い続けられる点が特徴です。例えば、記録入力機能のみ無料で、請求機能やLIFE連携など拡張機能は有料というケースが無料プランにあたります。小規模事業所や「まずは最低限の機能だけ使いたい」という場合に適しています。
② 無料トライアル
無料トライアルとは、一定期間だけ有料プランと同じ内容を無料で使えるサービスを指します。
トライアル期間は1週間~2ヵ月程度が多く、その間に全機能を試して使い勝手を確認できるため、正式導入前の比較検討に役立ちます。トライアル終了後、自動的に有料プランへ切り替わる場合もあるため注意が必要です。「本格導入前に操作感や機能を現場で試してみたい」場合に便利です。
③ デモ試用
デモ試用とは、ソフトウェア担当者が機能説明や操作方法を実演してくれる機会です。オンラインまたは訪問形式で実施され、疑問点があればその場で質問することもできます。ソフトによっては、このデモに加えて短期間の試用アカウントが用意される場合もあり、ファーストケアHoneyでは導入前にこうした方法で製品を確認することが可能です。
無料で使える介護ソフト5選
以下では無料で使える介護ソフト5選をピックアップしました。それぞれの無料で使える主な機能や制限、注意点を紹介しているので、無料で使えるソフトを選ぶ際の参考にしてみてください。
CareViewer

無料で使える主な機能 | 制限 | 注意点 |
---|---|---|
介護記録(バイタル、食事、水分、排泄、入浴、ケア内容、活動記録など) | 期間・人数・利用者の制限なし | 計画作成や申し送り機能、他ソフトとの連携機能は有料プランにて提供 |
グループホーム運営にちょうど良い介護記録ソフトCareViewerのフリープランは、介護記録と情報共有の基本機能を、期間・人数・利用者の制限なく永年無料で利用できます。スマートフォン、タブレット、PCに対応しており、導入・運用コストが一切かかりません。小規模事業所や、まずは記録・情報共有から始めたい事業所に最適です。人数や期間の制限がないため、安心して利用を開始できます。計画作成や申し送り機能、他ソフトとの連携機能は有料プランへの切り替えが必要です。
ファーストケアHoney

無料で使える主な機能 | 制限 | 注意点 |
---|---|---|
利用者管理、ケアプラン作成、利用票・提供票作成、記録業務、請求業務 |
1法人につき1契約1サービスのみ 対象サービス:居宅介護支援・居宅サービスのみ PC台数:1台のみ サポート:WEBユーザーサポート/専用問い合わせフォームのみ 法改正対応:令和6年度(2024/4/1~2025/3/31) |
伝送、iPad記録、自動バックアップなどのオプションは利用不可 |
「ファーストケアHoney」は、介護保険制度の開始時から多くの事業所に支持されている介護保険業務管理ソフト「ファーストケア」のフリー版です。新規事業所の開設や運営開始間もない事業所をサポートするため、製品版と同じ機能を無料で提供。利用者管理、ケアプラン作成、利用票・提供票作成、記録業務、請求業務など、介護現場の運営を幅広く支援します。
SCOPmobile

無料で使える主な機能 | 制限 | 注意点 |
---|---|---|
介護記録、ケアプラン作成、音声入力、多言語翻訳、LIFE提出 |
登録可能な利用者:1事業所につき100名 登録可能な職員数:1事業所につき9名まで(職員同士のID共有は可) 介護記録履歴:直近60日間迄(データ出力は可) |
訪問の記録については未実装 |
SCOPmobileはスマホ1台あれば、無料で利用可能。施設サービス計画書を始め、多職種向けの各種計画書の作成・管理が可能。LIFEにも対応しています。「音声入力」や「手書き入力」にも対応しているから、シニア職員も操作が簡単です。厚労省の『医療情報システムの安全管理に関するガイドライン』に則った運用が行え、セキュリティも万全です。
トリケアトプス

無料で使える主な機能 | 制限・注意点 |
---|---|
要介護認定一次判定ツール、基本チェックリスト、かんたんアセスメントシート | 作成データの保存や、記録や国保連請求などその他の機能を使用する場合も介護ソフトの契約が必要です。 |
トリケアトプスは介護記録から国保連請求まで一気通貫で行えるクラウド型介護ソフトです。介護ソフトとしての機能を利用するには月額料金が発生しますが、「要介護認定一次判定ツール」「基本チェックリスト」「かんたんアセスメントシート」の3つの機能については無料で公開しています。「要介護認定一次判定ツール」「基本チェックリスト」はアプリ版も公開されているため、スマホやタブレットからでも操作が行えます。
要介護認定一次判定ツールは、該当項目をブラウザ上でチェック→「判定」ボタンを押すだけで要介護度を自動で判定。そのまま認定調査票も出力可能です。
基本チェックリストは項目をチェックすると自動で集計。帳票出力も行えます。
かんたんアセスメントシートは現役のケアマネージャーさんと考えた使いやすいアセスメントシートを使用できます。チェック式で文字入力が最小限。サイト起動中は、一時的に例文登録も可能です。
ケア樹Free

ケア樹Freeは月額利用料0円で記録から請求まで一気通貫で効率化が行える介護ソフトです。月額利用料は不要ですが、ご利用開始の際は、初期アカウント発行費用と年間事務手数料、初年度サポート費用がかかるため、実質は完全無料で使えるソフトではない点に注意が必要です。ですが、費用は業界でも比較的安く使用できるため、費用を安く抑えたい場合の選択肢として検討してみるのもおすすめです。
無料体験期間が長い介護ソフトランキングベスト3
ここまで見てきた通り、無料で提供されているソフトは、「記録のみ」「一部の文書のみ」といったように、一部の機能のみに制限されている場合が多いです。
ですが、無料で使える介護ソフトをお探しの方は、一部の機能だけでなく、記録・文書作成・請求まで一気通貫で使えるものをお探しの方も多いかと思います。そんな時におすすめなのは、一定期間だけ有料プランと同じ機能を無料で試せる「無料体験(トライアル)」の使用です。無料体験であれば一気通貫型のソフトのすべての機能を使える場合も多いです。
「介護ソフトを初めて使うのでまずは試してみたい」「有料版を契約する前に試してみて、使い心地の良いものに決めたい」という事業所様にもぴったりです。
以下では無料体験期間が長い介護ソフトランキングベスト3をご紹介します。
※条件クリアが無料体験の要件にある場合はランキングから除いています。
1位 介護報酬請求ソフト「楽すけ」 無料体験期間:最大6ヵ月

介護報酬請求ソフト「楽すけ」は無料体験期間最大6ヵ月と長い期間体験利用ができるソフトです。介護報酬請求ソフトのため、請求機能のみとなり、記録や文書作成は行えませんが、最大6ヵ月間、すべての機能を無料で体験できます。
2位 トリケアトプス 無料体験期間:最大3ヵ月

トリケアトプスは最大3ヵ月と、長い期間無料体験が行える介護ソフトで、無料体験中も記録・文書作成・請求・アプリ使用・サポートのすべての機能を使用できます。国保連への請求は、CD-Rでの提出はもちろん、事前に書類手続きを完了すれば、無料体験中でも伝送が行えます。
3位 まもる君クラウド 無料体験期間:最大60日間(2ヵ月)

「ソフトの導入は実際に操作をして判断したい」「パソコンが苦手だけどうまく使いこなせるかな?」こうした導入前のご要望やご不安にお応えすべく、まもる君クラウドでは60日間の無料体験期間を用意しています。オンラインでの操作のご説明も可能です。万が一事業所様のご期待に添えられなかった場合にも、一切お金をいただかずに終了できますので、気軽に試すことができます。
3位 ケア樹Free 無料体験期間:最大2ヵ月

ケア樹Freeは業務帳票や計画書管理・記録・請求・分析業務まで介護施設運営全般をトータルに支援する介護ソフトです。ケア樹Freeはクラウド型ソフトのため、最短即日から2ヵ月無料体験が可能です。
介護ソフトの無料体験期間は最大2ヵ月間で設定しているソフトが多いです。上記に記載した介護ソフト以外にも最大2ヵ月無料のソフトは多くあるため、事業所に合ったソフトを探してみてください。
費用が安い介護ソフトランキング
完全無料の介護ソフトは、機能が限定されていることが多く、記録だけ、請求だけ、といったように特定の業務に特化している場合が多いです。「記録から請求までを一気通貫で連携させたい」「ケアプラン作成やシフト管理ともシームレスにつなげたい」など、一つのソフトで全ての業務をシームレスに管理したい場合は有料の介護ソフトを導入した方が良い場合もあります。
一気通貫で効率化が行える有料の介護ソフトでも、料金が安く、コスパの良い介護ソフトも存在します。ソフトは基本的には無料体験期間を設けているため、無料体験を行ってみて、費用対効果が高いと感じれば低価格のソフトを導入してみるのも一つの方法です。ここでは費用が安い介護ソフトを7つ、価格の安いランキング順にご紹介いたします。有料の介護ソフトは機能が多い分、現場の負担が減ることで人件費の削減や介護の質の向上、離職防止や採用強化などプラスの効果も大きいです。コストがかかる、ではなく投資と考えて有料ソフトを導入することで、今よりも効率良く事業所運営ができ、ソフトに払う利用料よりも費用対効果が高い場合もあります。
1位 トリケアトプス(岡谷システム株式会社):月額220円~

初期費用 | 月額費用 | 国保連請求費用 | 無料体験 | サービス提供方法 | サポート方法 |
---|---|---|---|---|---|
0円 |
■220円~ 従量課金制(220円/人)上限5,500円) 居宅介護支援、居宅療養管理指導、小規模多機能型居宅介護、小規模多機能型居宅介護(短期利用)、認知症対応型共同生活介護、認知症対応型共同生活介護(短期利用)、福祉用具貸与、障がい福祉 ■440円~ 従量課金制(440円/人)上限8,800円) 訪問介護、訪問入浴、訪問看護、訪看医療、訪問リハビリ、訪問型サービス、通所介護、通所リハビリ、通所型サービス、夜間対応型訪問介護、認知症対応型通所介護、地域密着型通所介護、定期巡回・随時対応型訪問介護看護 |
0円 | 最大3ヶ月間 | クラウド | フリーダイヤル、メール、FAX、AIによるQ&A、動画マニュアル |
- 料金:月額220円~(従量課金制・220円/人サービスの場合→上限5,500円)
トリケアトプスは従量課金制の介護ソフトで、利用者1人につき、税込み価格で最低220円から使用できます。初期費用・オプション費用無しで、国保連伝送やサポート対応、ケアプランデータ連携など全ての機能を月額料金で使用できます。
請求から実績入力まで一気通貫で効率化でき、総合型介護ソフトの中では最安値で使用できます。日々入力する介護記録は実績と連動しているため、一連の流れで国保連請求が行えます。利用者請求については、保険外サービスへの連動や利用者選択方式の一括コピーなどで、毎月の事務作業が楽々こなせます。
上限金額もあるため、事業所の規模が大きくなり、思ったより負担が大きくなってしまった…なんてこともないため、中規模事業者様や、事業立ち上げの際にも最適なソフトです。ICT補助金の拡充要件を満たすソフトのため、通常の補助額の1/2から3/4への拡充が可能です。
最低220円から使用できるサービスと、最低440円から使用できるサービスがあり、220円から使用できるサービスには、居宅介護支援や居宅療養管理指導、小規模多機能型居宅介護、小規模多機能型居宅介護(短期利用)、認知症対応型共同生活介護、認知症対応型共同生活介護(短期利用)、福祉用具貸与、障がい福祉などがあります。
実績入力や国保連請求、利用者請求はもちろん、シフト作成やアプリ連携、LIFEやケアプランデータ連携など、低価格帯の介護ソフトながら、多くの機能が付いており、コスパが良い点が特徴です。
■トリケアトプスはどんな事業所におすすめ?
1.小規模~中規模の介護事業所
1人あたり220円~使える従量課金制のため、利用者数が少ない事業所でも無駄なコストが発生しにくい料金体系です。1人あたり220円の介護サービスの場合、上限価格は5,500円までと決まっているため、将来的に事業所規模が大きくなっても安心して使い続けることができます。
2.立ち上げ初期の新規事業所
利用者1人あたり220円~の従量課金制の料金体系のため、利用者人数が少ない立ち上げ時期にもソフトの利用料の無駄がありません。利用者のカウントは国保連請求件数のため、実際にサービスを提供中の利用者様分しか費用が発生しない点も嬉しいポイントです。新しく事業を始める際は、設備投資や人件費などで出費がかさみます。トリケアトプスは初期費用ゼロ・オプション費用ゼロで導入できるため、開業初期の負担を抑えることができます。また、国保連伝送や実績入力、LIFE連携などの業務も一つのソフトで完結できるため、システムの使い分けやデータ移行の手間も省けます。
3.多機能かつコスパを重視したい事業所
トリケアトプスは、月額料金の中にすべての機能が含まれているのも特徴の一つです。実績入力、国保連請求、利用者請求、介護記録、シフト管理、LIFE連携、アプリ連携、ケアプランデータ連携など、他社ではオプション扱いになる場合がある機能も、標準で搭載されています。
2位 ほのぼのmini2(株式会社日本ケアコミュニケーションズ):月額3,300円

初期費用 | 月額費用 | 国保連請求費用 | 無料体験 | サービス提供方法 | サポート方法 |
---|---|---|---|---|---|
0円 | 3,300円 | 0円 | 2ヵ月 | クラウド | 電話 |
- 料金:月額3,300円
ほのぼのmini2は介護保険の請求に特化し、業務に必要な機能をコンパクトに実装したソフトです。シンプルな画面デザインとメニュー構成で初めての方でも迷わず入力や確認ができます。国保連合会への伝送ソフトは、本登録(有償)申し込みからのサービスのため、無料期間は伝送は行えません。
■ほのぼのmini2はどんな事業所におすすめ?
1.とにかく安い介護ソフトをお探しの事業所
ほのぼのmini2はご契約事業所毎に一律月額3,300円で利用が可能。初期費用、ID追加料金、伝送費用、法改正対応費用、サポート費用、バージョンアップ費用は一切不要です。機能はコンパクトで良いので、とにかく安い介護ソフトを使いたい事業所におすすめです。
2.国保連請求業務にソフトを活用したい事業所
ほのぼのmini2は国保連請求業務の機能に特化したコンパクトなソフトです。介護記録やスケジュール管理機能、計画書作成の機能はないため、居宅介護支援事業所や、国保連請求業務の機能のみ使いたいといった事業所に向いています。例えば、ほのぼのmini2のサービス事業所向けの主な機能は以下の通りです。
- 利用者の情報管理(利用者基本/介護保険/公費/軽減に対応)
- 予定実績の管理(サービス実績登録)
- 保険外の利用料金算定
- 国保連への請求データ作成
- 利用者への請求書/領収書の作成(介護サービスの利用者負担/保険外の利用料金を共に記載可能)
- 入金管理
- サービス利用者の利用料口座引き落としに対応(全銀協フォーマット対応)
- 統計帳票/CSVの出力(利用者情報/請求情報/サービス予定・実績の一覧など)
- LIFE利用者情報データ出力
3位 ケア樹(株式会社グッドツリー):月額4,015円~

初期費用 | 1年目の月額費用(初期費用・国保連請求費用・サポート費用込み) | 国保連請求費用 | 無料体験 | サービス提供方法 | サポート方法 |
---|---|---|---|---|---|
■11,000円~ 訪問介護、訪問看護、訪問入浴、訪問リハ、夜間対応型訪問介護、定期巡回・随時対応型訪問介護看護、通所介護、地域密着型通所介護、通所リハ、認知症対応型通所介護、認知症対応型共同生活介護 ■110,000円~ 短期入所生活介護、短期入所療養介護、小規模多機能型居宅介護、看護小規模多機能型居宅介護 ■550,000円~ 特養、地域特養、老健、特定施設入居者生活介護、地域特定 |
■4,015円~
居宅介護支援 ■8,415円~ 訪問介護、訪問看護、訪問入浴、訪問リハ、夜間対応型訪問介護、定期巡回・随時対応型訪問介護看護、通所介護、地域密着型通所介護、通所リハ、認知症対応型通所介護、認知症対応型共同生活介護 ■16,665円~ 短期入所生活介護、短期入所療養介護、小規模多機能型居宅介護、看護小規模多機能型居宅介護 ■79,731円~ 特養、地域特養、老健、特定施設入居者生活介護、地域特定 |
13,200円~ | 2ヶ月 | クラウド型 | 電話・メール・操作マニュアル・サポートサイト(13,200円~) |
- 料金:月額4,015円~
ケア樹は月額システム利用料は0円となっていますが、その代わりに年間事務手数料がかかる年払い制のソフトです。年払い制ですが、月額に換算すると安く使用でき、料金はサービス種別によって変わります。居宅介護支援サービスは最安値の月額4,015円~使用できます。介護サービスによって価格差があるため、価格表と自事業所のサービスを照らし合わせてみてください。
上記の月額費用は1年目にかかる費用ですが、2年目以降はサポートを解除してよりコストを削減することも可能です。
11,000円~の初期費用がかかる点には注意が必要です。
■ケア樹はどんな事業所におすすめ?
1.年間予算でシステムを管理したい法人・事業所
ケア樹は年払い制のため、月ごとに請求が発生するタイプのソフトとは異なり、年間予算で一括管理がしやすいのもポイントです。年度ごとにIT予算を組んでいる法人や、補助金などを活用して導入を検討している事業所にも適しています。
2.ITに詳しい職員がおり、2年目からサポート契約が不要な事業所
ケア樹は1年目はサポート費用込みで導入でき、操作に慣れるまでしっかりと支援を受けられるのが安心ポイントです。一方で、2年目以降はサポート契約を解除し、ソフト使用料だけで運用を継続することも可能です。この柔軟な契約スタイルは、ITに詳しい職員が在籍している事業所や、「1年使って業務フローが固まったので、あとは自力で使いこなせる」というケースにとって非常に合理的です。実際にケア樹を導入している事業所の中には、2年目からサポートを外し年間数万円のコスト削減に成功している例もあります。
4位 カイポケ(株式会社エス・エム・エス):月額5,500円~

初期費用 | 月額費用 | 国保連請求費用 | 無料体験 | サービス提供方法 | サポート方法 |
---|---|---|---|---|---|
0円 |
■5,500円~ 居宅介護支援、福祉用具貸与、訪問リハビリテーション、訪問入浴、認知症対応型通所介護、夜間対応型訪問介護 ■16,500円~ 放デイ、児発、サ高住 ■27,500円~ 通所介護、訪問介護、訪問看護、通所リハ |
0円 | 2ヶ月 | クラウド型 | 電話・オンライン・訪問・動画マニュアル・よくある質問・メール |
- 料金:月額5,500円~
■カイポケはどんな事業所におすすめ?
1.事業拡大や複数サービス運営を視野に入れている法人
カイポケは、複数のサービスをまとめて管理できる統合型のソリューションとしても強みがあります。たとえば、訪問介護+居宅介護支援、通所介護+訪問看護といった複合サービス運営を行う法人では、業務の一元化に非常に効果的です。さらに、利用者情報や請求、記録、予定表などをサービス横断で共有・連携できるため、運営の効率化やスタッフの負担軽減にもつながります。
2.外部機能やソフトと連携して運営したい事業所
カイポケは単なる介護記録・請求ソフトにとどまらず、多くの外部サービスや周辺システムとの連携が可能な点も大きな特長です。会計ソフト連携や給与・勤怠管理システム、電子カルテや見守り機器、請求代行サービスなどと連携が可能です。
3.経営支援も含めて総合的にサポートを受けたい事業所
カイポケは、介護ソフトの枠を超えた経営支援サービスの豊富さも大きな魅力のひとつです。スマートフォンのレンタルやファクタリング、備品の購買支援などの支援サービスが利用可能です。
5位 まもる君クラウド(株式会社インタートラスト):月額8,580円~

初期費用 | 月額費用 | 国保連請求費用 | 無料体験 | サービス提供方法 | サポート方法 |
---|---|---|---|---|---|
0円 |
■8,580円~ 居宅介護支援、訪問入浴、訪問看護、夜間対応型訪問介護、定期巡回・随時対応型訪問介護看護 ■9,680円~ 居宅療養管理指導 ■10,780円~ 高齢者住宅 ■10,800円~ 訪問リハビリテーション、福祉用具貸与 ■12,980円~ 訪問介護、通所介護、通所リハ、認知症対応型通所介護 ■14,080円~ 小規模多機能型居宅介護、看護小規模多機能型居宅介護、認知症対応型共同生活介護 |
1,100円 | 60日間 | クラウド型 | カスタマーサポート |
- 料金:月額8,580円~
まもるくんクラウドは、サービスごとに費用が異なり、居宅介護支援・訪問入浴・訪問看護・夜間対応型訪問介護・定期巡回・随時対応型訪問介護看護は最安値の8,580円~使用できます。国保連伝送サービスを使用する場合は、国保連伝送サービス「おくる君」の利用料として月額1,100円が別途かかります。
クラウドサービスのため、スマートフォンやタブレットを使って外出先からでも利用できます。
■まもるくんクラウドはどんな事業所におすすめ?
1.訪問系の事業所
まもるくんクラウドは、以下のようなサービスを、サービス内最低価格の月額8,580円~で利用可能なため、訪問系の事業所に特におすすめです。
- 居宅介護支援
- 訪問入浴
- 訪問看護
- 夜間対応型訪問介護
- 定期巡回・随時対応型訪問介護看護
2.同一拠点で複数サービスを運営している事業所
まもるくんクラウドでは、同一法人ID(主に同一拠点で利用)で複数サービスご利用の場合、セット割料金(2本目以降全て半額)の適用が可能です。同一拠点で複数サービスを運営している事業所はお得に利用できます。
6位 ナーシングネットプラスワン(プラスワンソリューションズ株式会社):月額8,800円~

初期費用 | 月額費用 | 国保連請求費用 | 無料体験 | サービス提供方法 | サポート方法 |
---|---|---|---|---|---|
0円 |
8,800円~ ※サービスごとの詳細は問い合わせ |
0円 | 2ヶ月 | クラウド | フリーダイヤル、FAQ、マニュアル、初回請求フォロー |
- 料金:月額8,800円~
ナーシングネットプラスワンは、リーズナブルな価格と機能が充実している点が魅力の介護ソフトです。
シンプルな操作で国保連への請求までスムーズに行えます。
利用者情報の登録、サービス利用票の作成、給付管理、介護給付費請求書の作成をはじめ、計画書やモニタリング表の作成など、幅広い業務をこれ一つで対応可能です。
月額費用は8,800円~ですが、サービスごとの利用料は記載がないため、自事業所のサービスの利用料についてはナーシングネットプラスワンの公式ホームページよりお問い合わせください。
■ナーシングネットプラスワンはどんな事業所におすすめ?
1.初めて介護ソフトを導入する事業所
操作がわかりやすく、マニュアルやFAQも充実しているため、わからないことがあればすぐに調べられる環境が整っており、ITにあまり詳しくないスタッフが多い現場でも安心して使い始められます。
また、複雑な操作や専門的な知識がなくても、直感的に操作できるメニュー構成や画面設計になっているため、導入後の教育コストも抑えられます。
7位 介舟ファミリー(株式会社日本コンピュータコンサルタント):月額8,800円~
初期費用 | 月額費用 | 国保連請求費用 | 無料体験 | サービス提供方法 | サポート方法 |
---|---|---|---|---|---|
22,000円~55,000円 |
■8,800円
~ 居宅介護支援 ■16,500円~ 介護保険、障害福祉 ※標準パック |
0円 | あり | クラウド | 訪問サポート、電話、セミナー、操作説明会 |

- 料金:月額8,800円~(標準パックで契約した場合)
介舟ファミリーは、シンプルで分かりやすい画面と操作性が特徴で、パソコンが苦手な方でも簡単に使えるソフトです。
現在利用中の介護ソフトからのデータ移行に対応しており、スムーズな切り替えが可能な介護ソフトです。初期の操作説明や初回の請求業務も丁寧なサポートがあるため、安心して使い始められます。安価な月額費用で活用できるソフトですが、初期費用が22,000円~55,000円程度かかる点は注意が必要です。
表に記載している月額費用は標準パックの料金となり、国保連請求データ作成や利用者請求にのみ対応した「簡易パック」も用意されています。多機能が不要な事業所様では、「簡易パック」を活用することで更に安い費用でソフト導入を行えます。価格の例としては、介護保険サービスの標準パックは16,500円~のところ、簡易パックでは5,500円~となります。
■介舟ファミリーはどんな事業所におすすめ?
1.送迎ルート作成が業務の負担になっている通所事業所
介舟ファミリーは、送迎スケジュールの作成機能が搭載。ご利用者ごとに複数の送迎先を登録できるため、平日と休日で居住地が異なる利用者への対応もスムーズです。送迎ルートの変更があっても、ボタンひとつで訪問時間や事業所への到着時間を自動調整できるので、手作業でのスケジュール調整にかかる時間と手間を大幅に削減できます。
2.小規模~中規模の介護事業所
介舟ファミリーは、標準パックだけでなく、国保連請求データ作成や利用者請求にのみ対応した「簡易パック」も用意されています。そのため、事業所の規模に応じて、段階的に導入することが可能です。たとえば、開設まもない小規模事業所や、まずは最低限の業務だけソフトで効率化したいといったケースでも、無理なくスタートできます。業務の幅が広がってきたタイミングで標準パックに移行するなど、柔軟な導入・拡張ができる点も、介舟ファミリーの魅力です。
介護ソフトを料金比較するポイント

機能が多い介護ソフトほど価格は高くなる傾向に
介護ソフトの料金は、搭載されている機能の数や種類によって大きく変わります。基本的な記録機能や請求業務に特化したシンプルなソフトは比較的安価ですが、利用者情報の一元管理や職員のシフト作成、タブレットとの連携、バイタル機器との連動など、多機能なソフトほど価格は高くなる傾向にあります。
そのため、ソフト選びでは「欲しい機能」が本当に必要なものかを見極めることが重要です。機能が多い=便利とは限らず、使いこなせなければ逆に業務負担が増えることもあります。事業所の規模や職員のICTリテラシーに合わせて、コストと機能のバランスを取ることが失敗しないポイントです。
インストール型は初期費用が高い傾向
事業所のパソコンに直接インストールして使用するインストール型は、初期費用だけで100万円以上かかるケースもあります。初期費用は高額ですが、月々の分割払いが可能です。例えば、100万円のソフトを導入した場合、5年間(60カ月)で支払うと、月額費用は約1万6,000円となります。ただし、この場合は5年間の継続利用が前提となります。また、3年に一度の介護報酬改定の際に、バージョンアップ費用が別途発生する可能性がある点にも注意が必要です。
インターネットを使ってソフトを利用するクラウド型は、初期費用は無料のソフトが多く、たとえかかっても、低額であることがほとんどです。利用料は月額5,000円~30,000円程度が相場です。
利用期間を揃えると料金を比較しやすい
おおよその料金相場をご紹介しましたが、料金形態によって月額費用には大きな差があります。クラウド型であっても、メーカーによっては初期費用が発生する場合があるため、事前に確認が必要です。そのため、3~5年程度の利用を想定し、同じ期間で比較することで、より分かりやすくコストを把握できます。
介護ソフトによっては基本料金以外の費用がかかる場合がある
介護ソフトによっては基本料金だけでなく、初期費用やオプション費用がかかる場合があるため注意しましょう。例えば、国保連への伝送を行う場合はその分追加料金がかかったり、サポートを受けるのに費用がかかったりする場合があります。
基本料金だけで比較してしまうと、正しい費用の差額がわからないため、事業所にとって必要な機能は何なのかを洗い出し、基本料金にオプション費用を乗せた状態で比較を行うように注意しましょう。
自事業所の介護サービスに合わせて比較を行う
介護ソフトの料金は、同じソフトメーカーであっても、提供する介護サービスごとに大きく変わります。例えば、居宅会支援事業所と訪問介護事業所が同じソフトを使う場合であっても、それぞれの事業所が支払う費用が変わってくる可能性があるのです。最安値の表示だけを比較して介護ソフトを選択してしまうと、自事業所の提供する介護サービスでは別のソフトの方が実は安かった、という場合も多いため、最安値の価格だけでなく、自事業所の提供する介護サービスの価格をしっかり確認してから料金を比較するように注意しましょう。
介護ソフトを導入する際、月額料金以外にかかる費用
介護ソフトを比較検討する際、多くの事業所がまず注目するのが「月額料金」です。しかし、実際の導入・運用にあたっては、月額費用だけでなくその他のコストが発生する場合もあるため、事前に把握しておくことが大切です。
初期費用(初期設定・導入サポート費)

介護ソフトによっては、アカウント発行やデータ初期登録、マスタ設定などのサポートに初期費用がかかる場合があります。金額は無料〜数万円程度と幅がありますが、初めてソフトを導入する事業所は、初期設定の手間を省くために有料サポートを活用するケースも少なくありません。
オプション費用
月額基本料金には含まれないオプション機能(国保連伝送・加算管理・記録共有・送迎管理・カスタマーサポートなど)を追加する場合、別途料金が発生します。また、スタッフの追加登録や事業所の拡張にともなって、ユーザー数や拠点数による追加費用がかかることもあります。
保守・アップデート費
クラウド型ソフトでは保守費用が月額料金に含まれていることが多いですが、オンプレミス型や一部のソフトでは、定期的なバージョンアップやトラブル対応に年間保守費が必要になる場合もあります。
研修・操作説明費用

導入時にスタッフ向けの操作研修やマニュアル提供が有料になるソフトもあります。特にICTに不慣れな職員が多い場合は、導入サポートや研修費用も視野に入れておくと安心です。
解約時の費用
見落とされがちなのが、解約時のデータエクスポート費用や違約金です。最低契約期間が設定されているソフトや、データの書き出しに追加料金が必要な場合もあるため、導入前に契約条件をよく確認しておきましょう。
サーバー用のパソコン(インストール型の場合)
インストール型の介護ソフトの場合、使用形態によってサーバー用のパソコンが必要な場合があります。インストール型の介護ソフトを導入する場合は2種類の使用形態があります。
- スタンドアロン型
- クライアントサーバー型(クラサバ型)
スタンドアロン型は、1台のパソコンにソフトをインストールして使用する形態です。一方、クライアントサーバー型は、サーバーを設置し、複数のパソコンでデータを共有しながら利用する形態を指します。
クライアントサーバー型を選ぶ場合は、サーバー専用のパソコンを別途用意する必要があります。事業所の規模が大きくなると、複数のスタッフがデータを共有しながら介護ソフトを利用するため、クライアントサーバー型が選ばれることが多くなります。
スマホやタブレットなどの端末(クラウド型の場合)

スマホやタブレット対応の介護ソフトを選ぶことで、その場や訪問先、スキマ時間に、介護記録や書類作成などの作業を進めることが可能となり、効率的に介護記録業務が行えるためメリットが大きいです。特に訪問系のサービスではスマホ連携は必須です。しかし、それらの端末を新規で導入するには別途費用がかかることを想定しておきましょう。多くのソフトでは私物の端末での使用でも問題ありません。
低価格の介護ソフトを選ぶ手順

低価格の介護ソフトを選ぶ際には、以下の手順でソフトの選択を行いましょう。
① 事業所の課題を洗い出す
まずは、自分たちの事業所で何に困っていて、何を改善したいのかを明確にします。課題の例は以下の通りです。
- 請求業務に時間がかかっている
- 記録が紙中心で、共有に手間がかかっている
- 職員がITに不慣れで、簡単な操作が求められる
→ 必要な機能や優先順位を明確にすることで、無駄な機能にお金をかけずに済みます。
② インターネットで情報収集
「介護ソフト」「介護サービス名 介護ソフト」「介護ソフト 低価格」などのキーワードで検索し、複数のサービスをピックアップします。
口コミや導入事例も参考にすると、現場のリアルな感想がわかります。
■検索を行う際の注意点
検索すると、検索結果にランキングサイトが出てくる場合があります。比較サイトのランキングを参考にすることで、介護ソフト会社から発信された情報だけでなく、客観的な視点の新たな情報収集に役立ちます。ですが、中には介護ソフト会社と利害関係があり、ランキングサイトの順位や中身が偏った情報となっている場合もあるため注意が必要です。
偏った情報に惑わされず、正確な情報を得るためには、サイトの運営元を確認することが大切です。介護ソフト会社と関係のある会社ではないか、利害関係はなく、中立の立場であるか見極めることがポイントです。
運営元を判断するのは難易度が高い場合は、1つのランキングサイトだけを参考にするのではなく、いくつかのランキングサイトを比較し、情報が正しいかどうかを確認する方法も、ランキングサイトの信憑性を確認することができます。
③ 資料請求して比較
気になるソフトが見つかったら、公式サイトから資料請求をして内容を比較しましょう。このとき、以下のような視点で比較すると効果的です。
- 月額費用・初期費用の有無
- 含まれる機能(請求・記録・勤怠など)
- サポート体制(電話・チャット・訪問)
④ 同一条件・同一期間で価格を比較
比較の際は、同じ条件・同じ利用期間で料金を見比べることが重要です。年払い制や月払い制など、ソフトによって支払いタイミングが様々のため、3~5年程度の利用を想定し、同じ期間で比較することで、料金の差がわかりやすくなります。伝送オプションやサポートオプション費用が別途かかるソフトは、使用予定のオプション分の金額を上乗せした状態で計算するようにしましょう。
⑤ 無料体験を利用
価格と機能が合っていても、実際に使いやすいかどうかは触ってみないと分かりません。無料体験・トライアル期間を活用して、現場の職員がストレスなく使えるかを確認しましょう。可能であれば、現場職員と一緒に使ってみるのがベストです。
費用を抑えたい方は補助金を活用するのもおすすめ
介護ソフトの導入には、少なからず費用がかかることがほとんどです。初期導入費用が無料の介護ソフトでも、基本的には月額料金を支払うことになります。予算が限られている事業所は、補助金を使って介護ソフトを導入するのがおすすめです。
介護ソフトは「ITツール」に該当するため、IT導入補助金やICT支援事業費補助金を使用して最大3/4の費用を補助金で賄うことが可能です。補助金対象となるかどうかは、介護ソフトによるため、事前にメーカーや官庁に確認するようにしましょう。
ICT補助金について詳しく知りたい方は、以下の記事で詳しく解説しているのでご確認ください。
令和7年度介護テクノロジー導入支援事業(介護ロボット・ICT補助金)47都道府県の受付状況や概要
無料の介護ソフトを導入する際によくある質問

無料で使える介護ソフトは、初期費用や月額費用の負担を抑えられるため、特に開業したばかりの事業所や小規模事業所にとって魅力的な選択肢です。しかし、いざ導入を検討しようとすると、「本当に無料で使い続けられるの?」「セキュリティは大丈夫?」「機能制限はどの程度あるの?」など、さまざまな疑問や不安が出てくるのではないでしょうか。
ここでは、無料の介護ソフトを導入する際によくある質問とその回答をまとめました。事前に知っておくことで、導入後に「こんなはずじゃなかった」と後悔しないための参考にしてください。
Q. 無料の介護ソフトって本当にずっと無料で使えるの?
A. 無料プランが用意されているソフトは、基本的な機能だけであればずっと無料で使える場合が多いです。ただし、利用人数や保存容量に制限があったり、追加機能を使いたい場合は有料プランへの切り替えが必要になることがあるため、事前にプラン内容を確認しておくことが大切です。
Q. 無料ソフトだとセキュリティ面が心配ですが大丈夫?
A. 無料ソフトは有料ソフトに比べてセキュリティ体制が弱い場合もあります。特に介護記録や個人情報を管理する場合は、データ保存方法やバックアップ体制、暗号化などのセキュリティ対策が十分かどうかを必ず確認しましょう。
Q. 無料ソフトのサポート体制はどうなっていますか?
A. 無料プランの場合、電話サポートや訪問サポートがつかず、マニュアル閲覧やメールサポートのみということが多いです。ICT操作に慣れていない職員が多い場合は、有料プランで手厚いサポートを受けた方が安心です。
Q. 無料ソフトから有料ソフトへデータ移行できますか?
A. ソフトによって異なりますが、無料版と有料版が同じシステムの場合はスムーズにデータ移行できることが多いです。ただし、別メーカーのソフトへ乗り換える場合は、データ移行に対応していないこともあるため、事前に確認しておきましょう。
Q. 無料ソフトは複数端末で利用できますか?
A. ソフトによって対応状況が異なりますが、無料プランでは1端末のみ利用可能など制限がある場合もあります。複数端末での同時利用や多人数での共有を想定している場合は、事前に利用可能台数やユーザー数制限を確認しましょう。
Q. 無料ソフトから有料プランに切り替えるタイミングは?
A. 利用人数が増えたときや、無料プランでは対応できない請求機能やケアプラン作成機能が必要になったときが切り替えのタイミングです。導入前に、有料プランの機能内容や費用を比較しておくとスムーズです。
Q. 無料ソフトでも加算算定やLIFE連携に対応できますか?
A. 多くの無料ソフトは基本的な記録機能のみで、加算算定チェック機能やLIFE連携機能は有料プラン限定となっていることがほとんどです。加算やLIFE提出を事業運営で必須としている場合は、有料プランの検討が必要です。
Q. 無料ソフトで困ることは何ですか?
A. よくある課題としては、機能が限定されすぎて現場業務をカバーしきれないこと、データ連携ができないこと、サポートがほとんどなく自己解決が必要になることなどが挙げられます。無料であっても、運用面で本当に問題ないかをよく確認することが重要です。
Q. 無料ソフトはスマホやタブレットでも使えますか?
A. 最近はクラウド型ソフトが増えており、無料プランでもスマホやタブレット対応しているものがあります。ただし、動作保証OSや推奨ブラウザはソフトごとに異なるため、事前に確認が必要です。
まとめ
今回は、無料で使える介護ソフトのおすすめ5選と、それぞれの機能や利用制限、導入時に注意すべきポイントについて解説しました。無料ソフトは、費用負担を抑えながら記録業務の効率化を始められる点で大きな魅力がありますが、機能が限定されていたり、サポート体制が有料プランに比べて弱かったりと、注意すべき点も少なくありません。
大切なのは、「無料だから」だけで選ぶのではなく、事業所の業務内容や将来的な運用を見据えて選ぶことです。まずは無料プランや無料体験で使用感を試し、自事業所に合うかどうかをしっかり確認したうえで、必要に応じて有料プランへの切り替えも検討してみてください。今回の内容が、貴事業所に合った介護ソフト選びの参考になれば幸いです。
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