介護の基礎知識
入浴介助の暑さ対策グッズ5選|介護士のためのおすすめの熱中症対策をご紹介
- 公開日:2025年08月08日
- 更新日:2025年08月08日

夏場の入浴介助は、介護士にとって非常に負担が大きい業務です。蒸し暑い脱衣所、湿度の高い浴室、マスクやユニフォームによる通気性の悪さなど、体感温度が上がりやすい要因が重なります。エアコンや扇風機が使いにくい環境で、汗をかきながらの介助が続くと、集中力の低下や熱中症のリスクも高まります。
また、2025年6月から業種を問わず職場での熱中症対策が義務化されています。適切な対策を講じなかった場合は6ヶ月以下の懲役または50万円以下の罰金が科せられる可能性があるため、事業所の対応としても熱中症対策を行うことは重要です。
本記事では、入浴介助におすすめの暑さ対策グッズを厳選して5つご紹介します。グッズがなくても実践できる暑さ対策の工夫もご紹介していますので、夏の入浴介助を乗り切るヒントとして、ぜひご活用ください。
夏の入浴介助は暑い

高温多湿な浴室や脱衣所では、汗が止まらず、体力も奪われがち。さらに、マスク着用や長時間の立ち仕事などが重なると、熱中症のリスクも高まります。また、利用者の安全を第一に考えながらの入浴介助は、細かな気配りや体力も求められるため、想像以上にエネルギーを消耗します。「汗が止まらない」「息苦しい」「のぼせてしまう」といった声も多く、現場では夏の入浴介助の過酷さを実感している職員も少なくありません。
このような状況下でも安心・安全な介助を提供するためには、職場全体で暑さ対策を講じ、介護士自身の体調管理や負担軽減に取り組むことが欠かせません。以下では、暑さを和らげるための対策について紹介していきます。
入浴介助時の暑さ対策のポイント
夏の入浴介助の暑さ対策を効果的に行うためには、「環境」「体」「行動」の3つの側面から工夫を講じることが大切です。
環境面での対策
浴室や脱衣所は湿度が高く、熱気がこもりやすい場所です。適切な換気の実施や送風機の設置、脱衣所の冷房管理を行うことが重要です。
体への対策
暑さで体温が上がりすぎないよう、直接身体を冷やす工夫も効果的です。冷感タオルや保冷剤、アイスベストや冷感インナーの着用が効果的です。
行動面での対策
入浴介助業務の中でも、ちょっとした行動の工夫が大きな差を生みます。脱水症状や熱中症を防ぐために、定期的な水分摂取を意識するようにしましょう。また、適度に作業の手を止めて体を休めることが大切です。待機時間などに一時的に体を冷やすために携帯用扇風機を使用するのも良いでしょう。
入浴介助の暑さ対策グッズ5選
以下では入浴介助の暑さを和らげるために役立つ暑さ対策グッズを厳選してご紹介します。楽天の口コミが高く、かつ事業所にとっても料金負担の大きすぎないもので、保冷時間が長く、入浴介助におすすめのグッズを厳選しています。
※ご紹介する暑さ対策グッズは、執筆時点の情報をもとに選定したものであり、効果・品質・安全性を保証するものではありません。実際の使用にあたっては、自己責任にてご判断ください。
①熱中症対策グッズ ネッククーラー 380円~

ネッククーラーといえばクールリングが人気ですが、クールリングの冷たさは長くは持続しません。ネッククーラーは冷たい保冷剤をカバーに入れて首に巻くので、温度もより低く、1時間以上涼しさが持続します。クールリングよりも肌への接地面が多い点も、より涼しく感じるポイントです。「身体がしっかり冷える」「カバーの着け心地が良い」と、口コミの評価も高い商品です。
②【セット買いで1個あたり最大2,150円に!】 アイスベスト 保冷剤 3個セット 2,480円

3個のアイスパックを取り付ける事ができ、環境で約3時間効果が持続します。長持ちの秘訣は保冷剤の専用アルミフィルムコーティング。長時間冷たさが持続します。ベストは伸縮性のあるメッシュ素材の生地と、肩・胸に設けられたアジャスターでお好みの箇所を冷却できます。長さ調整可能なベルト式チェストストラップは、ワンタッチで簡単に着脱可能です。通常2,480円のところ、セット買いで1個あたり最大2,150円になるため、事業所でのまとめ買いにもおすすめです。
③【楽天1位★ポイント10倍】アイスベスト 男女兼用 3,898円

ベストにポケットがあり、そこに凍らせた保冷剤を入れて身体の大きな血管を冷やすことで涼しさを体感できます。大型保冷剤だからできる、環境温度35度下でも10度以下を5時間キープで、夏の入浴介助にぴったりです。背中・両脇の太い血管付近3か所を直接冷却するため、冷却効果が高いです。「軽くて動きやすい」「服が濡れない」「冷え過ぎず適度な冷たさ」など口コミ評価も高い商品です。
④保冷剤リュック 熱中症対策グッズ 368円~

保冷剤リュックは背中に背負うだけで約2~3時間保冷してくれます。風を通しやすく、蒸れにくいメッシュ素材で、速乾性・伸縮性にも優れています。また、軽量のため作業時も負担になりません。Sサイズは368円、Mサイズは398円と、価格が安い点も魅力です。
⑤巻ける氷のう FIT ネッククーラー 2,480円

1時間後もしっかり冷たい氷のうです。PU素材の内袋と、カバーの二重構造。汗のベタつきを防止するだけでなく、結露垂れしにくく快適にお使いいただけます。首にしっかりフィットするので、氷の冷たさが首筋に当たって気持ちいい商品です。「首の長さに丁度フィットしてぴったり」「氷をたくさん入れたらすっごく冷えます」など口コミも高評価です。
グッズがなくてもすぐにできる入浴介助の暑さ対策
入浴介助スタッフの暑さ対策は重要ですが、できればお金をかけずに、少しの工夫で対策できると良いですよね。以下ではグッズを購入しなくても、すぐにできる入浴介助の暑さ対策の工夫をご紹介します。取り急ぎ対策を行いたい場合や、暑さ対策グッズと併用して活用してみてください。
1. マスクの代わりにマウスシールドを使用する

浴室内は高温で蒸し暑く、マスクを着用したままでは呼吸がしにくくなることがあります。感染対策が必要な場面を除き、飛沫をある程度カバーできるマウスシールドに切り替えることで、呼吸のしやすさが改善されます。
2. 飲み物を携帯し、こまめな水分補給を行う
熱中症対策として水分補給は必須です。ペットボトルやマイボトルをポケットに入れられるよう、軽装やエプロンの工夫をしておくと、入浴介助後すぐに水分補給が可能になります。
3. 脱衣所に冷房や送風機を設置
浴室の温度を下げるのは難しいため、脱衣所を涼しく保つことで少しでも体温を下げられる環境を作ります。スポットクーラーやサーキュレーターの設置も効果的です。
4. 通気性・速乾性の高いユニフォームを着用

汗をかいてもすぐ乾く素材や、風通しのよい服装を採用することで、不快感を軽減できます。機能性インナーを併用するのもおすすめです。
5. 入浴介助後に短時間でも休憩時間を確保
連続して複数人の入浴介助を行うと、身体への負担が大きくなります。1名の介助ごとに5分でも休憩・水分補給の時間を設けることで、事故防止にもつながります。
6. 入浴時間を午前中など比較的涼しい時間に調整
可能であれば、日差しが強くなる前の午前中などに入浴時間を集約させることで、体感温度の違いが出てきます。
7.浴室換気扇を付ける

入浴中の浴室や脱衣所は、高温多湿になりやすく、熱がこもることで介助者・利用者のどちらにとっても負担が大きくなります。換気扇を稼働させることで、こもった熱気や湿気を効率よく外に排出できます。また、湿度が高いと汗が蒸発しにくくなり、体温調節が難しくなります。換気によって湿度を下げることで、熱中症や脱水のリスクを減らすことができます。入浴前から換気扇を回しておき、浴室内の熱気をこもらせないようにする点もポイントです。
まとめ

入浴介助は、介護士の体力・集中力を大きく消耗する業務のひとつです。特に夏場は熱中症のリスクが高くなるため、暑さ対策は必須といえます。今回ご紹介した暑さ対策グッズは、どれも現場での導入がしやすく、日々の業務負担を軽減してくれるものばかりです。
できるところから少しずつ取り入れて、夏の介護業務を快適に乗り越えましょう。利用者にもスタッフにも安心なケア環境づくりのために、暑さ対策は今すぐ始めるのがおすすめです。
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