「認知症対応型通所介護」とは

「認知症対応型通所介護」のサービスコードについて

サービス種類は、「72」です。事業所の形態とサービスご利用時間、要介護度状態でサービスコードが決定されます。

◇単独型【認知症対応型通所介護費（Ⅰ-ｉ）】
…特別養護老人ホームや養護老人ホームなどの特定施設に併設されていない

◇併設型【認知症対応型通所介護費（Ⅰ-ⅱ）】
…特別養護老人ホームや養護老人ホームなどの特定施設に併設されている

◇共用型【認知症対応型通所介護費（Ⅱ）】
…グループホーム等の施設の一部で提供している

認知症型通所介護〇〇（事業所形態）〇（ご利用時間）〇（要介護度状態）
例）認知症型通所介護Ⅰi21…　単独型の事業所で4時間以上5時間未満のサービスを要介護１の利用者が受けた場合

「認知症対応型通所介護」の加算・減算について

延長加算

通所系サービスにおいて基本報酬の区分に定められる時間を超えて、サービスを提供する場合に算定できます。※8時間以上9時間未満の認知症対応型通所介護の前後に日常生活上の世話を行う場合
・認知症対応型通所介護延長加算１（9時間以上10時間未満）　… 50単位/回
・認知症対応型通所介護延長加算２（10時間以上11時間未満）… 100単位/回
・認知症対応型通所介護延長加算３（11時間以上12時間未満）… 150単位/回
・認知症対応型通所介護延長加算４（12時間以上13時間未満）… 200単位/回
・認知症対応型通所介護延長加算５（13時間以上14時間未満）… 250単位/回

入浴介助加算

利用者に入浴サービスを提供した場合に算定できます。
・認知症対応型通所介護入浴介助加算Ⅰ… 40単位/日
・認知症対応型通所介護入浴介助加算Ⅱ… 55単位/日
※医師等が利用者の居宅を訪問して、浴室における利用者の動作と浴室の環境を評価し、機能訓練指導員等と連携し入浴計画に基づいた介助を行うこと。

生活機能向上連携加算

ICTの活用等により、外部のリハビリテーション専門職等がサービス事業所を訪問せずに、利用者の状態を適切に把握し助言した場合に算定できます。※（Ⅰ）と（Ⅱ）の併用不可
・認知症対応型通所介護生活機能向上連携加算Ⅰ … 100単位/月
※原則3月に1回を限度
・認知症対応型通所介護生活機能向上連携加算Ⅱ1… 200単位/月
・認知症対応型通所介護生活機能向上連携加算Ⅱ2… 100単位/月
※個別機能訓練加算を算定している場合

個別機能訓練加算

機能訓練指導員を配置し、利用者に対して個別機能訓練計画書を作成、その計画に基づき機能訓練を実施し、評価を行った場合に算定できます。
・認知症対応型通所介護個別機能訓練加算Ⅰ… 27単位/日
・認知症対応型通所介護個別機能訓練加算Ⅱ… 20単位/月

ADL維持等加算

利用者の自立支援や重度化防止のために、日常生活動作（ADL）の機能を維持できているかを評価する取り組みを行った場合に算定できます。
・認知症対応型通所介護ADL維持等加算Ⅰ… 30単位/月
・認知症対応型通所介護ADL維持等加算Ⅱ… 60単位/月

若年性認知症受入加算

介護事業所・施設において、若年性認知症の方を受け入れ、専門のスタッフが中心となり、利用者の特性、ニーズに応じたサービスを提供する体制を整備している場合に算定できます。
・認知症対応型通所介護若年性認知症受入加算… 60単位/日

栄養アセスメント加算

栄養改善が必要な利用者を的確に把握して、適切なサービスにつなげていく観点から、管理栄養士と介護職員等の連携による栄養アセスメントに取り組んでいる場合に算定できます。
・認知症対応型通所介護栄養アセスメント加算… 50単位/月

栄養改善加算

低栄養状態にある高齢者、または低栄養状態のおそれのある高齢者の栄養状態の改善を図るために取り組んでいる場合に算定できます。
※月2回限度
・認知症対応型通所介護栄養改善加算… 200単位/月

口腔・栄養スクリーニング加算

利用者の口腔機能低下を早期に確認し、適切な管理を行うことで重度化の予防に繋がる観点から、個々の口腔・栄養の状態を的確に把握した上でより良いケアを提供した場合に算定できます。
※6月に1回を限度
・認知症対応型通所介護口腔栄養スクリーニング加算Ⅰ… 20単位/回
・認知症対応型通所介護口腔栄養スクリーニング加算Ⅱ… 5単位/回

口腔機能向上加算

口腔機能が低下している、またはそのおそれのある利用者に対して口腔機能向上の取り組み実施している場合に算定できます。※月2回限度
・認知症対応型通所介護口腔機能向上加算Ⅰ… 150単位/月
・認知症対応型通所介護口腔機能向上加算Ⅱ… 160単位/月

科学的介護推進体制加算

科学的介護情報システム（LIFE）へのデータ提出、フィードバック情報を活用している場合に算定できます。
・認知症対応型通所介護科学的介護推進体制加算… 40単位/月

同一建物減算

事業所と同一の建物等に居住する利用者に対する効率的なサービスの提供等を行った場合に算定できます。
・認知症対応型通所介護同一建物減算… -94単位/日

送迎減算

利用者自宅とサービス事業所間の送迎を行わない場合に片道ずつで算定できます。
・認知症対応型通所介護送迎減算… -47単位/回

サービス提供体制強化加算

介護従事者の専門性等に係る適切な評価及びキャリアアップを推進する観点から、介護福祉士の資格保有者が一定割合雇用されている事業所がサービスを提供し、届け出を行っている場合に算定できます。
・認知症対応型通所介護サービス提供体制加算Ⅰ… 22単位/回
・認知症対応型通所介護サービス提供体制加算Ⅱ… 18単位/回
・認知症対応型通所介護サービス提供体制加算Ⅲ… 6単位/回

■通所介護では、割合で計算される加算や減算が存在します。

〇感染症等対応加算
通所系サービスにおいて感染症や災害の影響による利用者数の減少が生じた場合に、状況に即した安定的なサービスの提供が可能な場合に算定できます。
・認知症対応型通所介護感染症等災害3％加算… 所定単位数　×　103 / 100（3％加算）

〇中山間地域等に居住する者へのサービス提供加算
中山間地域等に居住する要介護者に対する介護サービスの提供を行った場合に算定することができます。※1日につき
・認知症対応型通所介護中山間地域提供加算… 所定単位数 × 105 / 100（5％加算）

〇介護職員処遇改善加算
・認知症対応型通所介護処遇改善加算Ⅰ…10.4％
・認知症対応型通所介護処遇改善加算Ⅱ…7.6%
・認知症対応型通所介護処遇改善加算Ⅲ…4.2%
・認知症対応型通所介護処遇改善加算Ⅳ…Ⅲの９０％
・認知症対応型通所介護処遇改善加算Ⅴ…Ⅲの８０％

〇介護職員特定処遇改善加算
・認知症対応型通所介護特定処遇改善加算Ⅰ…3.1%
・認知症対応型通所介護特定処遇改善加算Ⅱ…2.4%